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6月に読んだ本、7月に読む本

6月に読んだのはこちら。

6月は冊数で言えば若干少なめとなった。
少し難解な本があったので読むペースが遅くなったのが原因かな。
読む冊数が大事ではない、という意識を持っていても読むペースが落ちると気持ち悪い。このマインドから脱するのはかなり難しそう。

6月に読んだ本では、圧倒的に「三行で打つ」が面白かった。
文章術にカテゴライズされると思う本書は、以前に読んだ文書術の本「取材・執筆・推敲」とまた違った良さがあった。

文書術の本ではあるのだけど(文書術の本だからかもしれない)、読み物として面白い。

ロシアの小説家チェーホフは「物語の中に銃が出てきた以上、それは発射されなければならない」と言う。 書き出しの、のけぞらせる一行目は、「銃」である。

『三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾』近藤 康太郎著

noteは、文章を書くことが上手くなりたくて、その訓練として始めた側面がある。
ただ書くだけで上手くなるわけもなく、良い文章を定期的に摂取し、血肉としながらアウトプットもする。

一向に上手くなる気配はないけど、継続していればいつかは遠くまで行けるかもしれない。でも目標はない。

「自分とか、ないから」も面白かった。
分かりやすい哲学の入門書を書く人と言えば「飲茶」氏、というのがあったが「しんめいP」氏のこの本は難解な仏教をかなり分かりやすく解説してくれている。

すべてが変わっていくこの世界で、変わらない「自分」をつくろうとする。
そんなことしたら、苦しいにきまってるやん。

『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』しんめいP著

「ドミニク・チェン」氏の「未来をつくる言葉」は、本の始まりの文章に出会えただけでも価値があったと思えるそんな本。言い回しがよくて何度も何度も読み返してなかなか読み進めれなかった。僕としてはそんな本は珍しい。

そんな冒頭の文章とは違うけど、心惹かれた一節。

彼女の内なる思いの数々は、たとえ空気を震わせなかったとしても、彼女の心のなかでは確かに反響しているのを知っているから。

『未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)』ドミニク・チェン著

他にもたくさん心惹かれる文章が紡がれている。とにかく美しい文章の連続なのでぜひ読んでみてほしい。

さて、今月読む本はこちら。

6月に読めなかった本2冊が含まれる。
「飲茶」氏の新著がとにかく楽しみ。
日日是好日に続編があると知りすぐ購入した「好日日記」を読むとまた茶道をやりたくなるのかな。
7月も読書が楽しくなりそうだ。

それでは


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