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ぐるぐるワールド

娘の実印が出来上がったので、市役所に印鑑を登録するために付き合った。ええ大人だし一人で行けるところなのだが、こういうことは誰かと行く方が面倒くささがちょっとした思い出にもなるし、私が車で動く方が時短にもなる。それに子供たちが小さい頃働きまくてって、参観日にさえ行けなかった「子育ての心残り感」の今更ながら穴埋め的な感じでもある。

市役所は駐車場もいっぱいで大混雑。なんでいつもこんなに混んでいるのかわからない。番号札を取って待って、やっと窓口に行ったらカードが出来上がるまで30分かかるという。じゃぁ道を挟んで向かいにあるTSUTAYAへ行ってスタバでコーヒーでも飲もうと外へでた。しかし目の前にあるの車通りを渡るために少し離れた横断歩道を渡ってぐるっと回らなければならない。到着したら既に10分経過、コーヒーを買って戻ろうとしたけれど方向音痴親子は市役所と逆の方向へ歩いて行き、一筋向こうの道について「あれ?市役所どこ行った?」と道に迷う始末。
早足で戻ったのだけれど、窓口に到着したら番号が大きく張り出してあった。結果すぐに印鑑カードを受け取れてよかったけど。

夕方泳ぎに行って帰ろうとしたら夕立のような大雨。ロッカーでよく出会う女性が傘をもっていなくて困っていたので、「車で送って行きましょうか?」って声をかけた。大丈夫って言うので、じゃぁと先に出たのだけれど、買い物をしながら「私にしたらちょっとの労力なのに、送って行ってあげればよかった。」って後ろ髪ひかれて落ち着かない。

普段も仕事を終えて、スタッフを車で駅まで送っていかないと気が済まない。
「私の頭ん中はどうなってんねんやろ?」って考えた。見返りなんて一切求めていない。「そうしたくなる」のだ。
考え方としては、「全体としての効率」を計算してしまうパターン。私の5分が駅まで歩くスタッフの20分に匹敵するのなら私のマイナス5分と彼女のプラス15分で10分のプラスが残る計算的なやつ。

もうひとつは私はしっかりものに見られるし経営者でもあるので、逆のパターンはほとんどない。でも「ポンッ」とそういうことが起きると泣きそうになるほどうれしい。その受けた愛が愛を生むパターン。

ただのおせっかいなのかはわからないけど。

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