ドイツサッカーニュース (6/9〜6/15)

ドイツのサッカーについて、深掘ります。

■アサン・ウエドラオゴ選手がRBライプツィヒに加入！(6/13)

　7月13日、アサン・ウエドラオゴ選手がRBライプツィヒと2029年6月までの5年契約にサインした。
　ウエドラオゴ選手は様々なクラブからのオファーを断ってバイエルンへの移籍を熱望するも、それまで興味を持たれていたバイエルン側から一転してオファーをしない姿勢を示された。
　改めてビッグクラブのオファーを待つ必要に迫られたウエドラオゴ選手だったが、急転直下でRBライプツィヒとの契約が成立した。
　RBライプツィヒが若手選手の育成に長けたクラブであることは疑いようがない。シャルケユース出身の大器が今後どのような成長曲線を描くか、非常に楽しみだ。

■伊藤洋輝選手がバイエルン・ミュンヘンに加入！(6/14)

　7月14日、伊藤洋輝選手がバイエルン・ミュンヘンと2028年6月までの4年契約にサインした。
　188cmの恵まれた体格とサイドバックにも適応できるスピード、左足からの正確な中距離パスを出すことができる伊藤選手には、昨夏から多くのクラブが熱視線を送っていた。
　ミスリンタートがアヤックスのSDを務めていた際、伊藤選手を加入させようと躍起になっていたことは非常に有名な話だ。
　伊藤選手のバイエルン加入はファンから歓迎される一方で、クラブ内に新しい問題も浮上している。伊藤選手と玉突きの形で放出されるのは誰かという問題である。
　元々噂のあるウパメカノ選手やデ・リフト選手、ミンジェ選手などの放出が噂されているが、個人的にはバイエルンが今夏何としても放出したいであろうアルフォンソ・デイビス選手の穴埋めなのではと考えている。
　タイトル奪還が求められるコンパニ・バイエルン。同クラブで伊藤選手がどのような輝きを放つのか、楽しみでならない。

■ユーロ2024ドイツ大会が開幕！(6/14)

　今大会で17回目を迎えるUEFAユーロ2024ドイツ大会が開幕した。ドイツ代表のレジェンドであるフィリップ・ラームが運営に携わる今大会の開幕戦の舞台はミュンヘンに位置するアリアンツ・アレーナ。
　優勝トロフィーのプレゼンターであるユルゲン・クリンスマン、バーナード・ディーツ、フランツ氏の妻であるハイジ・ベッケンバウアーがグラウンドに入り、スコットランド国家が流れ始めると今回のユーロが素晴らしい大会になることを予感させた。

　3度の優勝を誇る開催国のドイツ代表と古豪・スコットランド代表の開幕戦はドイツ代表がスコットランド代表を圧倒した。
　トニ・クロースを中心にボールを保持し続けたドイツ代表は前半10分にヴィルツが先制点を挙げる。右サイドバックのキミッヒからの正確なグラウンダーのクロスにボレーで合わせた格好だ。
　その後もムシアラとハフェルツが得点を挙げ、スコットランド代表選手が退場したこともあって、ドイツ代表が3点のリードと数的優位の状態で前半を終える。
　後半はスコットランド代表が1点返すも、2点を追加したドイツ代表が5-1で勝利した。

　同試合のMVPが誰かと聞かれれば、トニ・クロースであったように思う。成功率99%(101/102)を誇ったパスマスターの展開力はドイツに安定感をもたらした。キミッヒも溌剌とプレーしてチームの安定に貢献していた。

■マッツ・フンメルス選手がドルトムントを退団！(6/14)

　7月14日、マッツ・フンメルスが契約満了に伴い、ドルトムントを退団することが発表された。クラブと話し合った結果、契約を延長しないことが発表された格好だ。
　35歳のマッツ・フンメルスは2013年と2024年の2度、ドルトムントのチャンピオンズリーグ決勝進出に貢献するなど、計13シーズンにわたってドルトムントで活躍したレジェンド。
　バイエルンユース出身で、2016-17シーズンから3シーズンの間はバイエルンでプレーしたものの2019年の復帰以降は頼れるディフェンスリーダーとしてドルトムントで活躍した。
　今夏にマルコ・ロイスも退団したドルトムントは2人のレジェンドを失った。とくにフンメルスはディフェンスの中心的存在だっただけに取って代わることのできる選手が必須である。
　現在のニクラス・ズーレではとても担えないし、ジャンは中盤で起用したいところ。ドルトムントがポスト・フンメルスとして誰の獲得に動くのか注目が集まる。