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れもんくんの日常⑩

【2ヶ月齢】

別れの時

最初は手のひらに乗ってしまうほどの生後1日程の小さな小さな赤ちゃんで、看取るつもりで保護した子も、立派に、普通の猫に成長しました。
と、お涙頂戴の書き始めであるが。


やっぱり、人の手で育てられたので1週間~2週間くらい先に生まれた野良猫の子猫よりも圧倒的に毛繕いが少ないせいか

…臭いです。(笑)

やっぱり違うなぁ(笑)

おこげさんみたいに毛繕いや爪研ぎの仕方を知らない  みたいな事はなかったものの、
猫社会で育った子よりは非常識になってしまっている。

20年くらい前(書きながら過ぎた年月にゾッとしたw)にも生まれてまもない子猫を家族で育てた事があるが、あの時に比べて、今回はなんだか大変だった気がする。

そりゃそうか、自分1人で育てたんだもんな。
便秘にもなるし、皮膚炎にもなるし。そして几帳面で甘えたな性格だった。
毎夜毎夜、私のパジャマの中に収納されていた れもんくんが懐かしい。

そう、れもんくんはカビの治療が終わって念の為1週間様子を見た後
生後2ヶ月になった所で里親の元へ旅立っていったのだ。


里親は私の元職場の先輩であり、友人。
ベンガルの男の子を飼ったのは良いが、その子の凄まじい暴れっぷりに手を焼いて、もう1匹飼おうかな と言っていた。

以前夫の知り合いが子猫の貰い手を探していた時に声をかけた所、コロナの影響が出始めたため見合わせることに。

今回ふと思い出してダメ元で声をかけたら、やはりもう1匹居ないと…と考えていた所だったそう。
これは れもんくんを待っていたとしか言いようがない!
猫は自分でお家を選ぶというが、毎回毎回 本当に奇跡のようなタイミングでコトが起こるのだから そうなのだろう。


しかも、れもんくん、1回目のワクチンを打った時、ウイルス検査をしたところ結果は白血病もエイズも陰性!なによりだった。

当初、保護したは良いけど、飼い主が見つからなかったらどうしよう と正直不安はあった。
(エイズだけ陽性ってパターンも困ると思っていた)
こんなにスムーズにお家が決まる事になるなんて。
れもんくんは強運だとつくづく思う。
最後に先生とも 大きくなって良かった!と感動のお別れ。


わが家から出ていくということは健康な証で、とても喜ばしいことだが…

いざその時がくると、やっぱり寂しいーーーー(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

寂しすぎて胸が苦しかった(笑)


夫が「まだうちで飼うって選択肢があるんだよ」と言ってくれたけれど…

白血病でたった6年で死なせてしまった おこげさんの事を思うと、
また白血病が移ってすぐにお別れになってしまうかもしれない事より
今さよならして、いつかまた会える日を楽しみに待っていた方が断然良かった。
そちらの方が胸の苦しさは軽いと思ったので、即決でさよならすることにした。


はぎれさんがずっと元気だったので、白血病が陰転しているのでは?と期待を込めて
少しでもその可能性があるならば、はぎれさんのウイルス検査をしてみようかな
もし陰性になっていたら れもんくんは飼うか?里親に出すか?と夫と話し合った時
お互い もう猫はしばらくいいよね と結論が出ていたこともあった。

それだけおこげさんと過ごした6年は大変で死はとっても辛いことだった。


だから れもんくんとは
元気でね、
また暇な時で良いので写真送ってください、
(本当は頻繁に送って欲しい笑)
そう言ってお別れをした。


おこげさんが死んでしまった時スマホの中だけでも生きていて欲しい と待受画面をおこげさんにした。
今度は私のスマホのキーボードをれもんくんにカスタマイズした。

時が止まったまま、子猫のままのれもんくん。
私の中の思い出…ああ書いているだけで寂しい(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)


いつか、はぎれさんとお別れする日が来たら
その後は預かりボランティアになろうと思っていたのですが…
なれる気がしない、無理だ!毎回毎回寂しくなって身が持たない!



最後に、私のお気に入りの写真を。



実の兄弟が居なくなってしまったれもんくん。
でも子どもたちと、まるで兄弟のように過ごしていた。
子どもたちはきっとれもんくんとの思い出は忘れてしまうと思う。

私にとっては子どもが3人に増えたような
(はぎれさんはもう大人びてしまったので笑)
本当にかけがえのない2ヶ月間だった。


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