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詩、それは心の声

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自分の中の心の声を詩として、外に出したなら、こんな形になりました。
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#心の声

さがしもの

たとえば あなたが私の欲しいものを持っているとして たちまち あなたが私にくれたなら 私…

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午前4時

目が覚める 今日も午前4時 もう一度夢を見たいと思わないから ベランダに出て空を眺めてみ…

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count sheep

ひとつひとつ 雲間から 羊が絞り出される ゆっくりと ゆっくりと 整列して 群れをなして…

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ただゆっくりと

目を開けている間も つうっとあなたが駆けめぐる 時々泣きたくなる だって近くにいないんだ…

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あなたがいるなら

掴み損ねたものたちが わたしの心を縛り付けてわたしはなかなか動けない 後ろ向きの電車の座…

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月のマリオネット

(続・鏡のピエタ) ◆◆◆ ――手に足に巻きついたそれは、じわじわと僕を動けなくし、海の…

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鏡のピエタ

――もしも 君がぼくで ぼくが君なら。 ぼくが君なら同じようにそれをいさぎよく選んでしまえたか? ぼくはずるいから、迷いながらそれを選べないまま。 死しかその、 船底からじわじわと浸食する、 沈むのが決まっているような冷たい、 君自身の、 あるいは繰り返される輪廻のような苦しみを、 葬り去る手段はなかったか? その水は掻き出せないだろうか、 別の船に移れないだろうか? ぼくはまだ期待してしまうのだ、この期に及んで。 ぼくに、ぼくは、どこか。 決ま

リズムムーブメント

感情の森に飛び込んで 君を救いにいく 救いにいくよ この音を掴み取って 離さないでいて つ…

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透明なガラス

遠いかも しれない 近いかも しれない きのうよりも きみが かすんで 見える どう思ってもい…

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ホシクズチラリ

あなたという恒星を眺める 半生以上 遠くからずっと あなたの光を辿っていた ついに私は会…

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一掬

※2020.6.23 リライト ひと掬い あなたの目が 引き上げてくれる 折り重なった砂漠の土か…

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コルヌコピア

カーテンを開ける気にもなれず、暗い部屋でため息をつく。 いつかは、いつなんだろう。このう…

8

NO SELF CONTROL

明るい言葉を探したいのに 口をつくのは卑屈の呪文。 どうにかしたいと頭で思えど、 どうに…

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