あのとき想像していた27歳とは程遠いけれど
27歳ってすっかり大人で、その頃にはきっと結婚しているんだろうな。
まだ小さかった頃、なんとなく頭の中で描いていた将来像。当時の私には27という年齢は遠い先の話のようで、人生経験を積んだちゃんとした大人だと思っていた。
そして今日、私は27歳になった。
遠く彼方にみえていたはずの27歳という数字に、いつの間にかたどり着いていた。
いまの自分は27歳という肩書きを持たされているだけで、中身はまだまだ子供のように思えてしまう。だってかつて想像していた27歳は、一つの場所にしっかりと腰を据えたもっともっとちゃんとした大人だったから。
当然のごとく結婚はまだだし、ここ数年の間に仕事も住む場所も変えてきた。いまも新生活を始めて半年が経っていないのだから、一つの場所に腰を据えてだなんて今の私にはしっくりこない。
ただ数字を重ねただけ、そんな気さえしてしまう。
かつて想像していた27歳の自分と、等身大の27歳になったばかりの自分。想像していた姿とはだいぶ離れたところにきてしまったけれど、「こんなはずじゃなかったのに」と嘆く自分はどこにもいない。
そこにいるのは、想像していた姿とは違うけれど足を踏み入れたばかりの27歳という1年にわくわくしている自分だ。
***
ここ数年、誕生日にあわせてnoteを更新している。25歳、26歳と、noteには当時の気持ちがそのまま綴られていた。
そういえば去年は何を書いたんだっけと、「たしか誕生日に更新していたはず……」と小さく呟きながらそのnoteを探す。そして見つけたのがこれだ。
そうだ、去年の私は『最高の1日を考えるノート』に取り組んでいたんだった。
ちょうど1年前に綴った『3年後の理想の1日』。
実現にするためにひとつひとつ頑張っていこう、それが26歳になった私の決意表明だった。
あれから1年。
綴ってあることすべてが理想でしかなかった『3年後の理想の1日』だけれど、いま読み返してみるとすでに実現していること、また実現の途中にあることがいくつも見つかった。
振り返っていて、最もハッとさせられたのがこの部分だ。
1年後、まさかここに綴られた将来像が現実となっているなんて、あのときはどこまで想像できていたのだろうか。
その言葉どおり、私は26歳で花の世界に飛び込んだ。花屋で働きはじめていま4ヶ月目を迎える。
お店のInstagramをやったり、写真担当としてアレンジメントの撮影をしたり、またお店のHPでスタッフブログも更新するようになった。
花に関わる働き方ができたらいいな。
そう思っていただけで会社員として働き、花き業界とは縁もゆかりもなかった私にとってその理想を現実へと変えるのは容易ではなかったはずなのに。
具体的にイメージができたら、それは実現できる。
じぶんジカンのマツオカさんが自身のnoteでそのようなことを綴っていたのだけれど、まさにそのとおりだった。
いまはまだ『3年後の理想の1日』に近づいている途中、ここからまたイメージに向かって進んでいくんだと去年の自分に優しく背中を押されたような気がする。
***
今日は27歳の誕生日。
子供の頃に想像していた姿とは程遠いのは確か。けれども、ゆっくりといまの私が理想とする自分に近づいているのも確かなのだ。
優しい日常の中にわくわくがある、そんな暮らしができたら。それはいまも変わらず思っていること。
今日から身につける27歳という肩書き。もうアラサーだという声も耳に入ってくるし、結婚も出産もよく会話に出てくるようになってきた。
けれど、まだ27歳。やれること、チャレンジできることはまだあるはず。
とはいえ日々の暮らしの中で落ち込むこと、嘆くこと、うまくいかないことだってある。でもそれが人生だから。一つ一つ乗り越えて、強くなっていこう。
27歳もわくわくを大切に。
大事にしたい人、場所、想いを大事にできる自分でありたい。せっかく花の仕事に就いて、新たな土地で暮らしはじめたのだから、新しい場所での繋がりや出会いも楽しんでいけたら。
それが27歳になったいまの私にとっての抱負。
1年後、28歳を迎えた自分はこのnoteを読んで何を思うのだろう。
これからも自分らしく、優しい気持ちで。27歳という肩書きとともに歩んでいこう。
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