見出し画像

ジャックジャンヌ 根地 黒門(1周目)

※多くのネタバレを含みます。
.
.
.
ややや、クロの破壊力…。

どの√も最高に面白いんだけど、
ネジコクト√で沼に沈められた女性たちが多いのも納得のシナリオでした。

美ツ騎√でもちょっと話したけど
このゲーム、どの選択肢を選んでも面白いんだよね。「当たり」とか「はずれ」とかない。

以下、ファミ通.comより引用。
シナリオ担当の十和田シンさんのインタビュー記事です。

―テキストアドベンチャーゲームのシナリオということで、とくに苦労した点を教えてください。

十和田ゲームの醍醐味のひとつである“選択肢”が『ジャックジャンヌ』にも多く出てくるのですが、石田さんから「プレイヤーの選択に正解・不正解を作らないようにしたい。それでいて何を選んでもおもしろい選択肢にしてほしい」と言われ、これがなかなか難しかったです。世界観を作っている初期のころは少年歌劇らしさを意識していましたが、ある程度形ができてからは、青春ものとして視点を大きく広く変えていきました。

制作サイドの想いを、無事にダイレクトに楽しんでることに喜びを感じます。笑

他キャラは、セーブ&ロードを駆使して
その場で両方の選択肢見ちゃうんだけど、
(とりあえず初見で選んだ方に進む)
クロ√は見ずに進みました。なぜか。

2周目も新鮮な気持ちで楽しめることでしょう。そのくらい、なんか、こう、刹那的な展開を楽しんだということです。
.
.
.
さてさて、
クロは基本的に裏方メインなので、クロが表に来て希佐とどう絡むのかすごく楽しみでした!

今すでに全力で人生楽しんでそうなクロが
どんな青春を送るんだろう!ってわくわく!

しかし、わくわくそわそわしたのも冬公演までよ。

メインシナリオでは生き急いでる感が滲み出てたから、(なんか病気とかあるんだろうか…)とかまた凡々なこと思ってました。違います。
.
.
.
「才能の死」
自分を形作る才能が死ぬ。
自らの全てだった才能がなくなって、
ゆっくりと、ゆっくりと息ができなくなる。

父と同じようになる。

休みなく飛び続けた鳥は、飛べなくなって
海の中へ落ちていく。

もがいても、もがいても、
息ができない。飛べない。

だったらもうこのまま波に身を任せてしまえ。
どこまでも深く、海に呼ばれるままに。
.
.
.
あぁ、クリスマスの日はクロも希佐もどんなに辛かったことか。

希佐は、クロのことが好きで
自分の才能をあんなに愛してくれたクロの期待にただ、ただ、応えたかっただけなはずなのに。

自分の夢が、大切な人を傷つけてしまうなんて、そんなつらいことない。

クロだって、自分が愛した才能の持ち主が、自分の才能を奪っていく存在だなんて、思いたくなかったはず。
.
.
.
そこからなんとか最終公演までがんばるクロだけど、ほんっっっっとうに大変だったんだろうなあ。

海に落ちたクロを希佐が呼びにきてくれた。
陸にあがったらクォーツのみんながいた。
1歩1歩一緒に歩いてくれる仲間がいた。

だけど、時々聴こえてくるさざ波に
ふと、振り返りたくなる。
呼ばれるままに落ちていきたくなる。

それでも、希佐がくれたチョコレートを噛み締めながら、また歩きだす。
.
.
.
クロは才能の死だって言うけど
才能が死ぬことなんてないんじゃないかな。

何事も全力で楽しむクロの性格が
頭の中を何か一つのことでいっぱいにしてしまうってだけで。

カイも言ってたけど、いつかは疲れてしまう日が来たんだよね、それが最終公演のときだっただけで。

だって、最終公演が終わったらまた飛んでいったからね!

それは、クォーツのみんなが肩貸してくれてゆっくりお休みしたおかげなんじゃないかな。

お父さんは自殺したのか、事故だったのか真相はわからないけど、お父さんとは違う未来を歩き出したことで、クロ自身、才能以外のアイディンティティも得ることが出来たのかもしれないね。
.
.
.
ストーリーが重厚過ぎてなんかもう
クロが生きてて良かった…って思いが強いけど、恋愛面で死んだプレイヤーは多かったはず。

1番好きなのは、お父さんのことを受け入れた後くらいからクロが「アルジャンヌが最高にかわいい!」とか「愛してるよ!」とか軽口言うけど、なんか、それが冗談じゃなくて、本気で言ってんだろうなって感じたところだなー!
(注:勝手に私がそう感じてるだけです。)

クロウリーを通して、シシアを希佐を、才能だけじゃなくてその人自身のことをじっくり見つめた先には何が見えたのかな。

才能を感じるためにやっぱり才能が欲しいとも言ってたよね。
もっと希佐のことが知りたいって思ったのかなあ。

クロが何でも説明してくれるから、そういうロジックでそう言ってんのね。とは感じるところあるけど、もっともっとわかりたいなあ!

いやでも、全部が明確にわからないから人間って面白いってことなのかなー!

単純に私の読解力が足りてないのかなー!
.
.
.
これからもクロは満天才を発揮して、後世に名を残す人物になるんでしょう!

その隣には、彼の頭の中を具現化できる希佐が、笑顔で立ってるんだろうなあ。
希佐の才能はこの先も止めどなく溢れて、クロの満足気な顔が想像できるなー!

これから先もふたりでずっと
想像を遥かに超えた新しい毎日を過ごしていってほしい!

さ、次はソーシいくよー!
おしまい。

この記事が参加している募集

#買ってよかったもの

58,774件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?