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障害というもの

障害を持っていると当たり前だが様々な葛藤がある。そして、自分はほかの恵まれてる人とは違って1人でここまでやってきたんだ、やってこれたんだという自負もある。プライドも出来あがる。でも、今日ここで書く内容はその混沌とした思いよりもまず私自身、障害に対してどう思っているのかという視点で今までの出来事を振り返りながら書いてみようとおもう

この世の中には目に見えない区分がある。それは人の種類のカテゴリー分けだ。それは小さなヒエラルキーみたいに強さと弱さが存在していて、その中の人たちは声に出さずともある一定のヒトを見下していて、見下すことによって己の今いるステージに安堵し、逆に見下されることでまた逆上しまた自分よりも出来ない立場の人に向けてバカにするのではないか。バカにするまでは行かないまでも、明らかにフツーの人と違う言動をしている人がいたらその人に対して避けるような行動をして排除していくのではないないか。そういった心の動きがあるのではないか。

人のカテゴリーというのはどういう事かというと、名をつけるとしたら「障害者」「グレーゾーン」「まっさらな健常者」といったところだろうか。ここでいう障害者は身体、知的の方のこと。グレーゾーンというのは発達障害の人たちのこと。「まっさらな健常者」というのはそのまんまの意味で、やるべきことは自分ひとりの力でする事ができて、日常生活も会社でもそれほど支障は無く、言われたことや指示されたことをきちんと毎日できる人のこと。感情のコントロールも上手い。そしてスムーズに結婚、出産までいける人たちのことだ。

そしてそして、グレーゾーンにいる発達障害の人たちは、私が今まで見てきた中で「障害者」に近い発達障害者の方と「まっさらな健常者」に近い発達障害者の方がいるような気がする。もう少し細かく見ていくと、障害に近い発達障害というのは日常生活が誰かのヘルプ無しには出来ない人たちのことだ。つまり支援が必要な人のこと。例えば聞き取りを苦手とする『APD』というものがある。どういうものかと言うと、相手の声は聞こえる。でも周囲の音がうるさいと相手の話の内容は聴き取れないのだ。他者に支援を求めず自力で頑張る対処法としてはノイズキャンセリングというイヤホンがある。周りの雑音はカットして相手の声だけハッキリと聞こえるようにするものだ。だが問題は相手の声がハッキリ聞こえたとしても内容が分からない人もいる。その理由としてはワーキングメモリ(一時的な記憶を保存しておくところ)の弱さだとか学習障害という脳の認知機能の問題になってくる。そうすると嫌でも他者からのサポートが必要不可欠になってくる。そもそも日常生活も仕事も全てそれどころではなくなる。一人で何も出来ないのだから。「APD」は最近言われ始めた障害だ。関わる人にこの障害を話したとて首をキョトンと傾げるだけだ。メディアなどで多少は取り上げられたがまだまだ認知度は低い。当事者の方やAPDをお子さんにもつ親御さんは対策を考え情報を探すことに必死だ。

聞き取りを苦手とするだけでなく読み取りも苦手とする人もいる。お気づきの方もいらっしゃるように耳で聞いても分からない、読んでも分からないのだ。耳で聞いても分からない方の対策として文字ベースで書いてもらうとあるが、それも役に立たない。その場合は一つ一つ絵や図にして示してもらう必要がある。だがここまで来ると多くの人からの配慮はとたんに難しくなる。

今ズラーっと書いたが、これらが「障害」に近いグレーゾーンのひとたち。人の力は否が応でも頼らざるを得ない。

そして健常者に近い発達障害者というのはどうして健常者に近いかというと、彼らは健常者の普段の当たり前にできる日常生活の営みにできるだけ近くなるように頭の中のAIを駆使してデータ化していく。どういう事かというと、以前の失敗を全て記録しデータ化するのだ。そして新しい失敗が起きたら過去のそれらの失敗データと照らし合わせて、この失敗aは以前の似たかんじの失敗Aがあったからこれに似せて解決していくか。前はこのパターンでトラブルを解決したので同じやり方でやってみるか、、というふうに過去の蓄積データから色んな情報を読み取り解決案を枝葉のように色んな方向に分散させて探し出す。まさにAI化された頭脳。ただし、これを行うにはかなりの賢さや地頭がいる。

つまるところ、結局は他者からの支援が必要なのだ。その方法を書きたいのだが私は賢くないので書けない。術を知らない。他者から助けてもらうやり方が分からないのだ。やり方もなにもないかもしれないがよく分からない。

私は上記に書いたように聞き取りと読み取りも出来ない。そして一番は助けてもらうのにプライド(自尊心)が邪魔をする。極力自分で一通りやりたい。頼るなんてみっともないとするかんじがある。まずはそれを取り払ってからでないと次に進めない気がする。次の記事ではその葛藤や受け入れることについて書いてみようと思う



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