旅のハプニングは良い思い出になる

14歳でニュージーランドに行ったお話を前回書いたんですが、旅とハプニングってだいたいセットなんですよね。その時も、もちろんいろいろありまして。

いちばん困ったのは、バスでの移動。一緒に留学体験に行った9人と、先生とみんなで移動するのは問題なかったけど、一人でホームステイ先から語学学校のあるシティまでのバス通学が本当に大変だった。その時は日本でも自分一人で電車にもバスにも乗った経験がほとんどなかったし、しかも方向音痴。今考えたら困るのも当たり前か。って思う。

まずホームステイのおうちに到着した初日。ホストマザーは「明日からこのバスに乗って、この地図を見て学校に行ってね」と紙に書きながら教えてくれた。特に強調して教えてくれたのはバスの番号。バスの番号を間違えると行き先も間違えるから。3ケタの数字でたしか391だった。

それとわたしが行き先をうまく伝えられなかったときのために「This is my first day in NZ」と行き先を書いたメモをつくってくれた。バスの番号も覚えたし、このメモをドライバーに見せたら大丈夫なら簡単じゃん!と思って、メモに頼ることにした。

次の朝は、ホストファミリーの16歳の女の子がバス停までついて来てくれて見送ってくれた。ついて来てくれたから、完全に頼りきっていた。めっちゃラッキーと思った。

だいたい時間になった時にバスが走ってくるのが見えた。バスは近づいてくる時に手を前に上げないとバス停でとまってくれないから、遠くから走ってくるのが見えたときに391なのか、違う番号なのか判断しないといけない。

視力がすごく悪くて、すっごい目を細めて見たら、3ケタで『39_』が見えたから、手をあげたらバスはとまってくれた。よし。と思いながらもう一度バスの番号をみると『390』。

違うって気づいたのに、ホストファミリーの女の子は「はい、乗っていいよ〜」とか言うし、印籠のように持ってたメモをドライバーに見せても、どうぞ。ってジェスチャーされて、なんだ。このバスでも学校まで行けるんだ。って勝手に納得して、なんか乗ってしまったよね。(大ばか)

バスに乗った後は、ずっと外を見てた。前日に語学学校の周りをガイドさんと皆で歩いていたのもあって、知ってる景色が見えたら降りれば大丈夫って思ってずっと乗ってた。結局知ってる景色は出てこず、終点でドライバーに声をかけられた。なんて言ってたかは聞き取れなくても降りてね。って感じなのはすぐ分かった。

時間は、先生に言われた集合時間も過ぎてる。本当なら学校に着いているはずの時間にどこにいるかも分からない場所で、英語もわからない。とにかく誰かに学校の名前を言って地図を見せよう。そしたら助けてくれる人がいるかもしれない。

とりあえずバスを降りる。

あれ?見たことがある人がいる。知らない場所なのに?

ホストマザー!!!!

なんでーーー!!!!

結局ホストの女の子が390のバスに乗ったことをマザーに伝えたら、違うってことに早々に発覚したらしい。のんきにバスに乗っていたわたしとは逆に、マザーは少しづつ390の路線のバス停を見てまわってくれていたと教えてくれた。本当に申し訳なかった。

そのあと学校まで車で送ってもらったけど、かなり時間がかかったから、バスはとんでもない方向に行ってたのかなって思ってる。本当に笑えない。

そして当時は時間に遅刻して恥ずかしいとか、申し訳ないとか、無事で良かったとかしか思って無かったけど、今思えば人に頼り過ぎないで、バス番号が違うって気づいたときに「違う!」って言うことが出来てたら、こんな事にはならなかったんだよね。

実際どうにか無事だったから今こうやって面白い話としてシェアします!

なんだかんだ今までにNZであったハプニングが多いのと、思い出を忘れたくないので、少しづつ書いていきます



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