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【ついに完成】4年ぶりのライブ参戦はB’z 35周年の9/3日産スタジアム

これまでの投稿からは一転してB’zのライブ参戦記です。え、あなたが? と思われそうなので、ファンになったきっかけはいずれ別に書くつもりです。はい、ここから軽いタッチの文体になります。

今年はB’zデビュー35周年を記念してB'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-が開催されました。6月から9月まで。長い。ほぼ毎週末。周年を祝うアーティストはいても、5年ごとってなかなかすごいですよね。どれだけやりたいんだっていう。

ファンクラブ会員でも思うようにチケットが取れないなか、今年は奇跡的にSS席に当選しておりました。ど真ん中最前のPremium席を取り囲むエリアで、一列目の可能性だってあります。番号は入場するまでわからないしくみなので、直前までワクワク感を楽しめます。
以下、セットリストに沿ったり沿わなかったりしつつ、徒然なるままに愛のままに書き連ねます。

Opening

毎回ツアーの最初にはステージ上のスクリーンに趣向をこらしたテーマ映像が流れるのですが、今回はさらにそうした映像の断片を次々と走馬灯のように見せてくれました。これはファン歴が長い人ほど感慨深いでしょうね。私はまだ6年ほどですが、後追いのDVDで見てきたツアーとの一致を楽しめました。

そして松本さん、稲葉さんの順に登場です。うわさには聞いていたけど稲葉さんの衣装の突き抜けたド派手さに、まず圧倒されます。輝く7色のジャケット、ピンクのパンツ、シャツもピンク。ちょっと違うけどこんなイメージでした。

実際にはもっと柄柄でラメラメしていました。日常ではありえない組み合わせです。ハレ。これはもしかして、歌舞(かぶ)くというやつ? そういえば稲葉さんは歌舞伎も鑑賞されるそうで、2019年のアルバム<NEW LOVE>収録の「俺よカルマを生きろ」は、歌舞伎演目「切られの与三」からインスパイアされたそうです。近年ステージ上の稲葉さんの動きに見られる、重心を低くした独特の姿勢も、歌舞伎の影響ではないかと勝手に思っています。

いずれにしても、ファンを日常から解き放ち、圧倒的なB’zの世界に一瞬にして呼び込むパワーを備えたド派手衣装でした。松本さんのほうは気品にあふれていながら、一般人には着こなせない強めの色柄でした。ちなみにメイクは肌色濃いめで、歌舞伎とまでは言いませんが、舞台メイクのようでした。衣装ともに、遠くからもよく見えるようにとの配慮もあったでしょう。書き忘れましたが、日産スタジアムのキャパは約7万人です。ステージ側の空きを差し引くと、わが居住地の人口とほぼ同じです。全市民を集めるとこれぐらいなのかぁと、開演前にぐるりと見渡しました。 

席と見え方

今回有難いことにSS席が当たったので、その席と見え方をここで説明します。アリーナの左右方向真ん中B9ブロック、前後方向ではA9の1列から数えれば通しで20数列目、ブロック内のど真ん中席から数席離れて右端通路隣でした。アリーナなので、前の人の身長しだいでは見えにくい可能性もありましたが、どういうわけか斜め一直線に隙間ができて、ステージど真ん中、稲葉さんの全身を長時間見ることができました。さらにオペラグラスを使えば表情までよく見えます。

♪ LOVE PHANTOM 

え? いきなり? と、おののきます。5年前の周年ツアーHINOTORIの最初がultra soulだったのと同じくらい。とともに、ほっとします。HINOTORIでのメインでもあったこの曲の演出(これ自体が過去ライブの再演)は、わかっちゃいるけどハラハラしてしまうので、先に済ませていただけると安心です。この演出については、7~8月にTVで放映された特集番組(推しといつまでも、関ジャム完全燃焼、アメトーークB’z大好き芸人のどれか)でも紹介されたので、番組を見て初めてチケットを買った人も「この曲か!」とおわかりいただけたと思います。今回のセトリや演出は、これらの番組とうまく連動していたのでそこも追々書きましょう。

しかしこの曲では、登場してすぐに下手へ行ったかと思うと次は上手へ、お二人ともかなりの速度で移動を続けていたため、わたしは置いてけぼりをくらい、せっかくの真ん中席にいる意味は? としばし茫然とさせられました。小さなお子さんをお持ちのお母さんが「じっとしてなさい」と言いたくなる気持ちが少しわかります。もちろん、会場全体へのファンサービスですから、ステージ横席の大接近大騒ぎをうらやましく思いつつ、真ん中勢も「どこどこ?」と探しながら一緒に盛り上がりました。
 
参戦後に書いた自分のメモに「白い」って書いてあるので、たぶん PHANTOMの雰囲気をあらわして、スモークが炊かれていたと思います。HINOTORIのときもそうでした。

♪ FIREBALL

この曲といえば、3月に観に行ったライブビューイング「B'z LIVE-GYM Pleasure '97 -FIREBALL-」を思い出します。DVD未発売の理由がわかるような刺激の強さでした。曲自体もじゅうぶんに刺激的です。
さらに、(この曲のあいだだと思いますが)ステージ前で時折、炎がボン!ボン!と幾つも何度も上がって、その熱が前から20数列めまで伝わってきたのです! この燃料費高騰の時代に、なんという贅沢でしょう。ステージ上の巨大スクリーンの映像には、幾重にも火の玉があらわれていました。
炎の演出は、今ツアータイトルにもなっている新曲STARSの歌詞の一節 Burning stars も意識していたのでしょうか。いっとき、スクリーン中央頂点に輝く星の巨大オブジェの周りにも炎がメラメラと渦巻いていました。

B'zのLIVE-GYMにようこそー!

このご挨拶は「B'z LIVE-GYM」がタイトルにつくコンサートでのお決まりです。上記のTV番組でも紹介されました。寸劇つきです。さっきまでの衝撃のカッコよさとはまたちょっと違う、ほのぼのした時間です。たぶんオーディエンスを安心させるためです。アイスブレイクというやつでしょうか。

雨は降るのか降らないのか

参戦者の多くは一週間ほど前から、しきりと10日間の天気予報をチェックします。季節的に台風の心配もあり、実績としても「Typhoon No.15 B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME !!" in 渚園」というタイトルの野外ライブDVDさえあります。ファンの大半は覚悟しています。このあたりも、TV番組で紹介されました。アメトーークだったでしょうか。「大物には龍がついているから、要所要所で雨が降る」のような発言を小藪さんがされたとき、ファンは大きくうなずいたものです。実際、稲葉さんの背中には龍が刻まれているのですから(参照:ソロシングル「羽」赤の初回限定版ジャケット)。

この日9月3日の1週間前も台風が日本周辺に発達していましたが、なんとか直撃は免れました。ほぼ一日曇り予報なんだけど、でも、ライブが始まる18時からの降水確率が100%って、ひどい。前日に見た雨雲レーダーでもばっちり降りそうでした。
ライブ開始前のモニター上では、サポートメンバーのコメントだったのでしょうか、「・・・雨の予報です、皆さん祈りましょう・・・」のような言葉が流れていきました。 

♪ RUN

と、ここで名曲のRUNです。後日ファン友さんとの振り返りでも話題になりました。「ここで??」終盤で感動を盛り上げるイメージだったので、新鮮でした。

♪ 星降る夜に騒ごう

なるほど、ツアータイトルがSTARSだからね。ステージの巨大モニターに星が沢山流れていました。この曲は2020年の配信ライブで久しぶりに歌われて好評だったようなんですが、その時はじめて聞いたわたしの印象は「ロックバンドにこんな可愛い歌もあるんですか?」でした。

♪ 恋心 (KOI-GOKORO)

稲葉さんが突然、体の横や前で手を動かし始めます。若干自信なさげに、思い出すように。見覚えのある動き――この曲に付けられた振りでした。途中で気付いたオーディエンスも同じように早回しで振りを確認して、「できるね」って感じで曲が始まりました。ここでもカッコよすぎないボケ気味の演出で安心感が広がります。決して置き去りにはされないのです。

♪ イチブトゼンブ

イントロから歌い出しへの転調がはげしく、いつも何の曲かしばらくわからないわたしです。山Pさんが出ていたドラマ「ブザービート」のテーマ曲だったそうですね。2009年当時、まったくファンでもなくドラマもあまり見ていなかったので後で知りました。ざっくり言うと、「どんなに相手のことを好きでもそれは一部でしかない。全部を知る必要はない」といった内容の歌詞です。いつかのどれかのB’z特集番組で、お笑い芸人ブラマヨの小杉さんが、この歌に勇気づけられて今の奥さんにプロポーズしたと言っておられました。ほんわかエピソードです。しかしわたしには、これがB’zファンへのメッセージに聞こえてしかたがないのです。ライブ参戦もグッズもその他コレクションも欲を出せばきりがないけど、「愛しぬけるポイントがひとつありゃいいの」だと勝手に励まされています。
ところで、この曲の途中にちょっとした奇跡が起きました。アリーナの前から20数列目という恵まれた席でありながら、双眼鏡でガン見しようと構えて焦点もあったちょうどその時、「すべて知るのは 到底無理なのに」の所で、稲葉さんが軽くジャンプして片足立ちしつつ、片手を丸めてくるっと回し、まるで双眼鏡(もしくは単眼鏡)でのぞくようなポーズをして、ちょうどこちらを見てくれました~~~ よく知らないのですが、この曲ではいつもこうなのですか? いや、その、こちらを見てくれたかはわかりませんよね。ただ正面を見ていただけですね、きっと。にしても、わたしの双眼鏡のなかで、双眼鏡ポーズの稲葉さんを見られたのは貴重でした。

♪ NATIVE DANCE

サポートメンバー清さんのかっこいいベースソロで始まりました。この曲を! やるんですか! という驚き。5年前の30周年ライブがB‘zライブ初参戦だったわたしは、そのときのセトリの豪華さと揺るぎなさに感動したものですが、35周年も同じ感じかなーと予想していたら、「これ、やってくれるんですか!」という曲がちらほら入っていて、違う意味でまた感動しました。この曲も軽い振りがあるんですが、隣の席の人にあたりそうになるので、なかなかやりにくかったです。いえ決して文句ではありません。特に、この振りをする松本さんが可愛かったです。

♪ 今夜月の見える丘に

こちらは2000年のキムタクさんのドラマ「ビューティフルライフ」の主題歌でしたね。上記「イチブトゼンブ」に同じく、当時は素通りでしたが後追いですっかりこの曲が好きになりました。ステージ上の超大型モニターに満月とともに青っぽい背景で歌う稲葉さんが映されていまして、心のなかに「蒼き狼」という言葉が浮かびました。

♪ Calling

はじまる前に、稲葉さんが口の前に両手をあてて、マイクなしでなにやら叫んでいました。事態が飲み込めないでいたのですが、曲が始まって気付きました。歌詞の「この声が聞こえるかい」を踏まえた叫びだったことに。これもあれですね、直前のどれかの特集番組で紹介された、「マイクなしでスタジアム最後方まで声が届く奇跡」が実証されたのですね。期待して見に来た人はうれしかったでしょう。わたしはすっかり忘れていたけど、「これが、あれか」と気付いて満足でした。
というよりも、イントロでこの曲だとわかったときのトキメキですよね。会場もどよめいたと思います。いつかのライブ参戦の日替わり曲では外れてしまったので、これも生で聴くのは初めて。歓喜! まるでそのわたしの気持ちをあらわすかのように、数列前の推定三十代半ばの男性が顔の前でぎゅっと手を組んでぎゅっと目をつぶり「ありがたや」のポーズをしていました。きっとこの曲に救われたのですね。わかります。
こちらは1999年ドラマ「ガラスの仮面 完結編」エンディングテーマだったようで。これまたほとんど見ていなかったのですが、友人いわく「あのサビのところの使い方が、ドラマのシーンと相まってもう、何ともいえなくて」と熱く語ってくれました。B’zファンではない人々の心にも強く残っている曲のようです。
「Wow wow wow wow」のところ、いきなり演奏やめてオーディエンスの声だけがスタジアムじゅうに響いたのは、もう罪深いほどに美しい瞬間でした。

♪ 太陽のKomachi Angel

稲葉さんが(としか言ってなくてすみません。)やや難しげな手拍子を始めて、オーディエンスがレスポンスします。たしか15周年ライブの「Typhoon No.15 ~B'z LIVE-GYM The Final Pleasure “IT'S SHOWTIME!!” in 渚園~」をDVDで見たときもこんな始まり方でした。ちなみに今回アンコールで着ておられた白い衣装もこの時のものに似ていました。タイトルのKomachiは山下久美子さんの「赤道小町ドキッ」(1982年)の影響もあるとか、Angelと叫ぶところが歌詞っぽくなくていいと誰かにほめられたとか、などの語りが、今年受注生産で販売された『シアン』の10万字インタビューに書かれていました。お高いけど、買いそびれたかたも、中古で手に入るといいかもしれませんね。

過去の映像コーナー

メンバーの皆様がいったん退場となり、休憩時間のようです。
前回の30周年ライブでも、過去のライブ映像はたっぷりと流れたのですが、今回のほうが曲名もはっきりわかるように表示されて、落ち着いて見られたように思います。個人的にthinking of you が特に印象的でした。コロナ禍での配信映像や配信ライブも入っていて、早くも歴史のひとつになっていました。

♪ BIG

夜のとばりのもとで過去映像を流すあいだ、いい感じのバーがステージ上手に設営されていました。昔のグッズなどの説明のあとに、この曲を。
そういえば、上記のどれかの番組でもこの曲の良さを誰かが説明していましたね。ライブのセトリをさりげなく取り入れながら、説明する構成になっていたんですね、番組のほうが。

♪ JAP THE RIPPER

この曲、ほとんど聞いたことがなかったのですが、聞き覚えはありました。WOWWOWのライブ特集(2023年12月28日に再放送)のLIVE vol.1 がこの曲で始まっていたのは、最初のPleasure(周年)ライブのツアータイトルだったからですね、きっと。だから記念として、最新のPleasure35周年ライブでも披露されたのかな。昔からのファンは特にうれしかったでしょうね。

♪ YES YES YES

30周年のときは、アンコールの後にアリーナ後方から登場して、お二人がふたてに分かれてアリーナ外周をステージに向かってぐるりと歩かれましたが、今回は稲葉さんが走りながら歌われました。えーっと、わたしの居たアリーナ前方席からはまったく見えず、前方の巨大スクリーンを見るほかありませんでした。それぞれの席にそれぞれの良い所があるものです。
そういえば、小田和正さんのライブ映像で、同じようにアリーナ外周を走りながら歌いきる様子を見たことがあるのですが、小田さんにもオフコース時代にYES-YES-YESという曲がありましたね。特に意味はないけど、そんな偶然の一致に気付きました。

♪ 愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない

わたしがイントロを聞いてもすぐにタイトルを思い出せない曲の一つです。その分うれしさ倍増。この曲は日本テレビ系開局40年記念ドラマ「西遊記」の主題歌だったんですね。宮沢りえさんが三蔵法師でモックンこと本木さんが孫悟空の。 「まま」で韻をふんでストレートに気持ちを伝えた、長すぎるこのタイトルが好きです。

♪ ultra soul 〜 BAD COMMUNICATION 〜 ultra soul

ここだったと思いますが、「皆さん、大丈夫ですか~? まだいけますか~?」と確認が入ります。これはライブのたびにあります。そんなに体育会系じゃないファンや子供、やや高齢者も、仕事で疲れた人も熱中症になりそうだった人もいることへの気遣いでしょうか。毎回やさしいです。決してオラオラなバンドではありません。しつこいくらい確認してくれるので、逆に自分の元気さを自覚してしまいます。

そして始まったultra soul 〜 BAD COMMUNICATION 〜 ultra soulというまさかの最強曲のサンドイッチ現象。これについてはファンがいろんな比喩をしていて面白いですが、わたしの抱いた印象は――焼肉屋さんでお肉を焼いて食べていたら、店主が「これも食べな!」とステーキを持ってきてくれた。大歓喜でステーキをがっつり食べている間は忘れていたけど、食べ終わったらもともとあった焼肉が待っていた――です。本当にご馳走さまでした。かなりの満足感でした。

♪ IT'S SHOWTIME!!

キャー、待ってました! この曲を生で聴ける日を。大好きです。数年前から大谷翔平選手の現地ニュース映像に、翔平の「翔」とかけてSHOWTIMEと書かれたバナーが映るのを見るたびに、「こんな曲ありますよー!」と心の中で叫んでいました。

♪ 君の中で踊りたい 2023

2023年7月に出されたアルバム4曲中の1曲です。1989年発売のセカンドアルバムに入っていた「君の中で踊りたい」の新しいアレンジ。オリジナルに比べて、重みがあるというかサスペンス調というか、ひとことでわたしの印象を言うと「チャラくない」でした。いや、稲葉さんは本当はチャラくなかったのです。朝ドラ「あまちゃん」で、荒川良々が演じる北三陸駅の副駅長も奥さんに力説していました。時代の要請に応えた売られ方で、そう見えただけです。この曲の歌詞を最後まで読むと、実は誠実な青年の想いを歌っていることがわかります。
イントロがないのは今風ですね。

そして、この曲のどこかで銀テープが発せられました。シュポーンみたいな音がして、何が起きたかわからなかったのですが、しばらくすると遥か上のほうからグニャグニャグニャっと銀テープが舞い降りてきました。距離があってゆっくりでした。なかなか複雑な動きで落ちてくるので取れるかわからず、おもわず飛び上がってつかみました。普段そんなことしないわたしが。これこそ、「IT'S SHOWTIME!!」の歌詞にある言葉「見たこともない 自分に会える」ではなかったかと思います。はじめて手中にできて、本当にうれしかったですぅぅ。スタンドで見ているファン友さんのためにもう1本だけいただいて、あとで差し上げました。お返しにB'zカフェのコースターをいただきました(^-^)

♪ 兵、走る

「兵」をHeyと読みたくなるけど「つわもの」ですね。2019年のラグビーワールドカップ日本大会でCMに起用されました。

最初はイントロの「ヘイヘイヘイホー」に「与作?」と仰天したものの、この曲の歌詞の秀逸さには何度感心しても足りません。

たとえ己が倒れようと 志だけはつないでゆく

のところが、ラグビー独特のパスの描写にもなっていて天才です。さりげなく作詞家「稲葉浩志」の「志」まで入っています。そして、

ゴールはここじゃない まだ終わりじゃない

この箇所に、どれだけ多くの人が励まされたでしょう。聴く人は、あきらめそうになっていた事や、不意に襲ってきた困難に立ち向かえたのではないでしょうか。
もちろん、歌詞だけではありません。松本さん作曲とギターによる、このメロディ、曲調、音に乗ってこそです。
曲中の「花吹雪乱れ散る中」という光景が、過去のライブではおそらく紙製の花びらで再現されていましたが、今回は巨大スクリーンの映像で舞い散りました。ラグビー日本代表のユニフォームやフラグにも日本の国花サクラが据えられており、もう、出来すぎです。 

♪ STARS (新曲)

ここからアンコールで、何やら上下真っ白のダボっとした衣装でお出ましです。上にも書いたように、15周年ライブ「Typhoon No.15 ~B'z LIVE-GYM The Final Pleasure “IT'S SHOWTIME!!” in 渚園~」のオープニング時の衣装に似ています。凡人には着こなせない究極のハレ着です。ここでのMCは、コロナ禍でライブができない間、頭に浮かんできたのはファンの皆さんのキラキラした姿、その瞬きを思い出しながら作った曲。皆さん、思いきり輝いてください、といった趣旨でした。最後に「輝き方は人それぞれですからね!」と付け加えられたのをわたしは聞き逃しませんでした。べつに見た目が地味でも陰キャでもいいんですよ、という救いの言葉に思えました(笑)シンガーになっていなければ、中学校教員になっていたかもしれない稲葉さん。いろんな個性を持つオーディエンスへの配慮を忘れません。
ライブ開始時のアナウンスでスマホの電源は切っておりましたが、稲葉先生のご指示により、われわれはスマホを取り出してライトをつけ、ステージに向けて掲げました。たしかに満天のSTARSのようでした。アリーナ前方から周囲ぐるりと見まわして絶景を堪能しました。

♪ Pleasure 2023 ~人生の快楽~

締めがこの曲。周年ライブであるPleasureライブでは、オリジナル曲の歌詞を時代にあわせて少しずつ変えて、曲中の人物の変遷がわかるようになっています。上にも書いた稲葉さん初の著書『シアン』の中で、この行く末についても稲葉さんが発言していて面白かったです。

雨は降らなかった!

最後にサポートメンバー含めての、恒例の「オツカレー」ポーズをして、お二人だけステージに残り、ハグして、ファンに感謝を伝え、深々とお辞儀をされました。これだけの大物がそんなに深く丁寧に? と毎回驚かされます。
そして雨予報100%は見事に外れました。途中で2回ほどパラッと降ってきて、アアァァと椅子の下の荷物(大雨に備えて透明ポリ袋でカバー済み)から雨合羽を出しかけたのですが、1分もつづきませんでした。終わりの挨拶で稲葉さんが手のひらを上向きにしながら、「奇跡ですよねぇ?」とわたしたちに問いかけました。はい、奇跡です。
またしても、忘れられないライブとなりました。

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ついに完成しました。
お読みいただきまして、ありがとうございます。
いつかB'zのライブでお会いできますように。



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