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『学童保育のアルバイト初日。この人だれ!?』2022/11/5

・学童保育アルバイツ、出勤二日目にしてなんかくそ楽だなという気持ちを抱いている。言い換えると働きやすくてビビります。そもそも初日はどうだったかというと、全然関係ないけどまず寝起きに首を寝違えててやばかった。自力で起き上がることが不可能なレベルの痛み。首の骨折れたかと思った。バイト初日にこれかよという気持ちになりつつ、一度行って二度と行ってない整体で貰った湿布を貼って、ゆっくり支度をしました。

・という身体的重みはありつつも、自転車で駆け向かった学童保育の施設。玄関に入るなり子供たちから「誰!?」「この人だれー?」の嵐である。知らん人間の素性を一言目に確かめることが可能なのは、この小学二、三年生くらいの年齢の特権だなと思った。初対面の人間に「だれ?」と声を掛ける勇気は、私にはなかなかない。でも「だれ?」と聞かれて名前を名乗るのも変だし、なんて答えればいいか分からなかったので、こんにちはーと挨拶をして、職員さんにオリエンテーションを施してもらった。

・盛らずにざっと40枚くらいの紙をばーっと見ながら、労働に関することはもちろんガキの扱いについても教えを貰う。要はケースバイケースということである。

・みっちり二時間の座学のあと、実際に子供たちが遊んでる、おもちゃとかなんか色々ある部屋に行って、子供たちと交流を始めました。

・施設の先生はそれぞれ愛称で子供たちに呼ばれており、その愛称というのは自分で決めることになります。職員の人に「なにか呼ばれたいあだ名はある?」と聞かれて、まじで全然ないけどなと思いながらも、友人から呼ばれてるあだ名を伝えました。じゃあそれでいこうということになったけど、土壇場になって「これだけじゃあなんだから敬称も付けて呼んでもらいましょう」と言われ、実際に場に出る時にはちょっと滑稽すぎる愛称になってしまいました。美星が「みほっちちゃん」になる程度の滑稽さです。

・まあそれはそれで親しみやすくていいかと思っていたら、ほかの職員は苗字にさん付けとかだったので、私だけが「みほっちちゃん」です。

・子供たちの輪に入ると、胸元の名札に書かれたその「みほっちちゃん」をみんなちゃんと見てくる。ここを見ると名前が分かるってのを理解しているわけです。意外と人見知りされることなく、じゃあみほっちちゃん将棋でもしようぜと男子小学生の輪に入ることになります。

・当施設では最近になってなぜか将棋が流行し始めたらしいですが、ほかの職員が相手にならないということで、男子小学生も力をふるえる場所を欲しているらしい。それじゃあ接待モードじゃ仕方ねえなってことで、矢倉棒銀で連勝しました。子供は定石が分かってねえから。

・そしてこういう時に意外と奥手なのが女の子たちです。コミュニティに新しい人間が入ってきたら、遠巻きに「ふーん」って窺ってるのが女児という生き物。こっちから打ち解けにいくのも全然ありですけど、まずは男子たちに力関係を教え込むのが先なので、初日はそういうことでした。

・子供たちが帰ると二時間くらいたっぷり使って施設内ぜんぶの殺菌消毒です。ご時世ってことでこんなに丁寧なのか、それとも学童ってのが本来的にこのくらい神経質なのか分かりませんけど、ともかくこれだけやってくれてたら安心して子供を任せられるなってくらいやった。

・そんで今日が二日目だったんですが、二日目からはハンディーを抱えている子にマンツーマンで付く感じだったので、あんまり輪に溶け込むって感じではなかったです。でも二日目だけど一日目に会った子はみんな覚えていてくれて私も助かりました。

・もちろん子供についてる時は気を張って動向を見てるんだけど、それでも大人しく遊んでる時は大人しいから、特段私がへとへとになるってこともなくて、帰りの会が終わったらDVD観て、バスの送迎に付き添って往復で一時間バス乗って終業……って考えると、仕事時間のほとんど座って遊んでるだけなんで、仕事としてはあまりにストレスがないですね。あと上司の人たちが気さくだし優しいし、子供に向き合う仕事をしてる人たちがみんなこういう人だったら嬉しい。そうあるべきだなって思うし、私も働きやすいです。


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