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深層学習(ディープラーニング)の深層を探る ~その1 『人工知能のアーキテクトたち ―AIを築き上げた人々が語るその真実』~

 現在、第3次AIブームであり、その中心をなす技術は深層学習(ディープラーニング)である。ちまたではAIと深層学習が同義語として扱われているようである。

『人工知能のアーキテクトたち ―AIを築き上げた人々が語るその真実』は、その題名の通りAIの開発や研究を続けてきた人(アーキテクト)へ行ったインタビューがまとめられている。

面白いのは、インタビューアーが一貫してそれぞれのインタビューを受ける人に対し同じ質問をしているところである。そのテーマはAGI、ベーシックインカムについてなどである。

インタビューを受ける人の中には、チューリング賞を受賞した3人、ヒントン、ルカン、ベンジオや、DeepMindのハザビズ、コーセラで有名なエンなど、現在の深層学習の発展を発展させた人がいるほかに、深層学習の今後の発展に疑問を呈している人もいる。それぞれの人の意見の差異があって、非常に面白い。

冒頭でも書いたが「第3次AIブーム」の現在、この本を一読しておく価値はあるだろう。書店では、深層学習を使うためのプログラミング本が多数並んでいるが、時より具体的な技術だけでなく、こういった技術の背景に迫る本を読むのも良いかと思う。

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