パンツにばっかり仕事をさせるわけにはいかない

年明けに東京都の緊急事態宣言が出てから、在宅勤務の割合がほぼ100％になった。フル在宅は去年の春に続いて2回目なのでもう大した戸惑いはない。より快適に過ごせるように部屋を整頓したり机の位置を変えたりした程度である。

昨年初めて在宅勤務をしたときは、オフィスに行くのと同じ服を着ていた。もともとカジュアルな服装なので大したものではないが、パジャマでは仕事をしなかったし化粧もちゃんとしていた。仕事スイッチを入れたくて自主的にやっていたことである。

ただ、今回は2回目ということで気が抜けたのか、完全に部屋着だ。到底外に出られない。ファンデーションなんて忘れた。今私が気にするのは、二重顎が目立たないようにカメラの角度を調整することだけである。

この衣類の変化に伴い、ブラをしなくなった。完全にブラなしか、またはブラトップをしている。意識が低いので、家にこもりっぱなしならブラしなくていいじゃんと思ったのだ。（本当はよくない）

さて私が持っているブラとパンツはほぼ同じ数で、そのうち7割くらいが上下セットになっている。以前下着の棚卸しをしたときに揃えたり海外旅行先で買ったもので、だいたいがお気に入りだ。いつもセットで着用しているし、なるべくセットで長持ちさせたいと思っている。

しかし、ブラは着けなくてもパンツは履く。となると洗濯の回数も当然差が出てきて、パンツばかり洗うことになるのだ。片方だけ人気があるお笑いコンビ状態。そして人間と違ってパンツの寿命は洗濯回数に直結するので、パンツが先に天寿を全うするはずだ。そして相方を失ったブラが増えてしまう。このままではいけない。ブラを、パンツを、救わなくては。

…ということで、ブラをしない日用のパンツを買った。もちろん店舗ではなくユニクロオンラインだ。パンツは試着しなくていいので助かる。

ブラとセットのパンツは奥の方にしまった。週末しっかり出かけることがあれば必要になるだろうけれども、ひとまずはブラと一緒に休んでいてもらおう。これで気兼ねなくパンツを履ける。

在宅勤務になったからパンツを買うなんて想像もしていなかった。風が吹けば桶屋が儲かるみたいな話だ。