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③SMTMに現れた少年に私が惚れ込んだ理由

準々決勝(1次本選)は、4人残っているチーム同士3人残っているチーム同士で戦う。

まず4人残っているチームは、「2人1組」「ソロでプロデューサー陣と歌うラッパー2人」にチーム内で分かれる。
ただし、「ソロラッパー」2人のうち、当日の舞台に立てるのは、リハ後にプロデューサーが選んだ1人だけ。選ばれなければその場で脱落が決定する。
チーム内で椅子取りゲームだ。

一方3人残っているチームは、「ソロ曲が一人」「プロデューサーと歌うソロ2人」となり、プロデューサーと歌えるのは同じくどちらか1人だ。

そして最終投票は観客が行い、負けるとペアの場合はプロデューサーが選んだどちらか片方が、ソロの場合はその場で脱落となる。

つまり3人チームの場合、場合によってはここでチームごと脱落となる可能性もあるのだ。

ダデュさんはノクサルとウチャニの結束力を見て、そのまま本選でもペアで曲を与えてくれた。
本当にありがとうございます。

曲名は「부르는게 값이야」
Mnet smartでは「言い値」と訳されていたが、多分ニュアンスとしては「俺の値段は俺が決める」みたいな事だろうか。

13歳が「俺はシルクロードを歩く男だ」って煽ってくる世界線…。センスが爆発してやがる…。
めちゃくちゃかっこよくない…?
ステージに立つとそのへんの大人よりかっこよくなっちゃう小6…強すぎる…。
と、私は更に深い沼に落ちたのである。

更に2番のノクサルさんの歌詞もいい。
オークションを始めよう。全員が手を挙げて俺を買うつもりだ」って歌詞のところで、観客が皆煽られるのを待ってましたと言わんばかりに叫びながら手を挙げる
何この一体感やばくね…?

対戦相手のヘンジュ&Young Bもかっこよかったけど、軽々と上回ってきた。やはりこのペア恐ろしい。

そしてここでもウチャニ&ノクサルチームは勝利。
とうとうウチャニは準決勝に進み、同時にTOP6に入ったのである。
よく考えてほしい。6/約12,000だ。
とんでもない所まで上がってきた。

準決勝に残ったのは6人。
次はいよいよ、ウチャニもソロ曲を与えられ、ウォンジェと1:1で戦うことに。
タイトルは「VVIP」。
この曲は前回と違い、等身大のウチャニの、ありのままの姿が投影された曲になっている。

実は、番組で上位に行くに連れ、アンチも増えてきたウチャニ。
「歌詞もどうせ大人に考えてもらってる」
「対してうまくもないのに上に行けるなんて」

こんなのは序の口だったろう。
実際にいくつか見つけたことがあるが、本当に訴えれるレベルで酷かったし、思い出しただけで腸が煮えくり返るようなものだった。

余談だが、この頃の私は毎日心の中で「ウチャニのアンチ共は全員、指の骨が10本全て砕けて、SNSなんて一生触れないほど再起不能になれ」と呪っていた。
仕方ない、私は過激なオタクなのだ()。

そして何より、お父さんとお母さんがインタビューで言った言葉。
「出さなければ良かったと思う事もありました」
「本当に、一つ一つ私が釈明してあげたいくらいですよ」
「弱さを見せないように強がってるって、親が見れば分かりますから」

どれだけ大人っぽいとは言え、やはりまだ小学生。
親御さんからすれば、毎日のようにアンチのコメントで傷つく息子なんて、見るに耐えなかっただろう。

しかし親御さんが本当に素敵だと思ったのは、
「沢山の人から注目を集めてる証拠よ。この状況に感謝して素敵なステージを作れば、みんな認めてくれるわ」
と、ウチャニを励ましたこと。

そしてウチャニ自身も偉かったのは、しっかり自分の足で乗り越えたこと。
誰かに頼らず、いいステージを作って見返したこと。

ついに本番
とにかく素敵だった。
スキルに関しては、もう上手いことは分かりきっている。
大事なのは、
大きなステージを一人でやり切った強さと、
大人達を最後まで見返し続けた彼のと、
沢山の人に愛されるアーティストになったことである。

ウチャニが終わって捌ける時、観客がVVIPを歌いながら見送っていた。
その光景を見て、私は涙が止まらなくなった。
親御さんが言うとおり、彼は自分の力で、アンチすら味方につけたのだ。
こんな事が小学生で出来るなんて、ただただ凄すぎる。
1つのヒューマン映画を見ているようで、本当に感動した。

そして同時に思った。
「きっと後にも先にも、私がこの番組で、ここまで心を動かされることはないだろう」と。

結果として彼はここで敗退し、決勝に駒を進めることは叶わなかったが、それ以上に多くのものを得て終わることができたのではないかと思う。


一人の少年の尊い成長を、韓国や世界が見守り、そして少年は大人達の予測を上回る程に素敵なアーティストになった。

その事実が、私を含め世界中のファンがジョ・ウチャンを愛する、何よりの理由なのである。

2020年現在、ウチャニも中学3年生になった。
番組終了からしばらくして、彼はCUBEエンタテインメントを退所し、学生生活をしながら個人でアーティスト活動も続けている。

この3年で声も低くなった。
当時も160cmは超えていたが、更に大きくなった。
そして何より、更にラップの実力が伸びた。
様々なアーティストとのコラボも増え、多くの事を吸収し続けている。

もう16歳。まだ16歳。
きっと彼はこの先も成長するだろうし、もっともっとオタクを楽しませてくれると思う。
何よりそれを見守っているのが本当に楽しい。
だから私は、ツイッターの自己紹介に「ウチャニを見守り続ける会 日本支部長(自称)」と書いている(笑)。

ちなみに、ウチャニのお母さんが管理している彼のインスタのIDは、『@jowoochan_santa』。
ウォンジェのサンタを、そのまま引用している。
お母さんも茶目っ気のある方だと思う(笑)。

ノクサルさんは相変わらず母親だし

ヘンジュさんはチューさせるし

ウォンジェとはすっかり仲良しなので

オタクとしては何も心配していない()。

2020年、彼を上回る天才キッズは現れるのだろうか。
それもまた楽しみである。

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