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Clubhouseはオワコンじゃない。世界最大の音声クリエイターエコノミーを目指している。

今回はサービス調査の記事です。
2021年1月に日本に上陸してブームになった音声SNSの「Clubhouse」。日本では流行が去ってオワコンだなんて声もありますが、久しぶりにアプリを開いてみたら体験が大きく進化していてびっくりしました。

そこでClubhouseのプロダクトアップデートや、今後どんなサービスになっていくのか?調査してまとめてみました。

新しいプロダクトやテクノロジー、サービスに興味ある方に読んでいただきたいです。

※この記事は「技術書典12」に出典している「Voicy Tech Story vol.3」からの抜粋です。音声技術に興味のある方はぜひチェックしてみてください!音声愛溢れるVoicyの開発メンバーが執筆しています!

2021年の利用状況

日本でも話題になった2021年の利用状況。公表されている内容は以下の通りです。

  • 世界での総利用時間:6億2600万時間以上

  • ダイレクトメッセージ機能:17億件(2021年7月〜)

  • 1日あたりのルーム数:70万超

  • アクティブな総Club数:総計36万

2021年の7月にリリースされたダイレクトメッセージが17億件のやりとりを生んでいることを考えると、コミュニティ化する体験が強化されてきているのかなと思います。

プロダクトのアップデート

2021年1月に使いまくっていた時期から、しばらく開かなかった間に多くの機能アップデートが行われていました。

Backchannel機能(2021年7月)
ダイレクトメッセージの機能で、一緒にイベントを企画したり、roomの感想を言い合ったりできる。

Clips(2021年10月)
公開roomの好きな箇所30分を切り取ってシェアできる。切り取られた部分は動画になってSNSにシェアできる。

Universal Search(2021年10月)
roomや人を横断的に検索できて、コンテンツを見つけやすくなった。

Musicモード(2021年10月)
音声を最高の音質で配信できるサービス。

13言語への対応(2021年11月)
本語/フランス語/ドイツ語/ヒンディー語/インドネシア語/イタリア語/カンナダ語/韓国語/マラ ヤーラム語/ポルトガル語(ブラジルポルトガル語)/スペイン語/タミル語/テルグ語
に対応しました。

Replay(2021年11月)
Liveでしか聴けなかったroomのアーカイブが聴けるようになった。

Room Composer(2021年12月)
自信が所属するClubから直接ルームの作成が可能になり、事前にいくつかの機能を設定できる。

NSFW(2021年12月)
「Not Safe For Work」の略で、職場で見るべきではない不適切なRoomをHome画面から非表示にできる。

Share(2022年1月)
Clubhouse内で自身のフォロワーにRoomを共有して紹介することができる。

WebListening(2022年1月)
WebでClubhouseのコンテンツを聞くことができる(まずは米国のみ)

他言語に対応するのが早いなと思ったのですが、それにより世界で利用を拡大していることと、Musicモードで音楽クリエイターの参入を狙っている点で、世界最大の音声クリエイターエコノミーを作ろうとしていると感じました。
また、Clubhouseといえばライブ音声を楽しむサービスだったはずですが、アーカイブにも対応したことで聴取者数を増やしています。アーカイブ音声も聴取しているオーディエンスのプロフィール画像が一覧で表示されていたりして、一緒に音声を楽しんでいるようなライブ感の演出を残しています。


音声インフルエンサーで活躍している人はどんな人?

Clubhouseといえば、アプリアイコンがインフルエンサーの写真であることで有名です。最近アイコンになった人3人を挙げてみます。

Mandiie Martinezさん(スペイン)
10.5Kfollowers
イベントプロデューサー、デザイナー。Clubhouseではラテン系の女性が集うコミュニティを主催している。

Anirudh Deshmukhさん(インド)
44.9followers
シンガーソングライターに転向した元建築家。Clubhouseでは自身が音楽、詩などを共有している。

Abraxas Higginsさん(アメリカ)
451.5Kfollowers
元ウォール街の投資ストラテジスト。思想的指導者。Clubhouseでは「大量自主退職時代」の責任者を目指して、自身のキャリアの経験を共有している。

リリース当初からクリエイターファーストを掲げていて、「CREATER FIRST BRAZIL」「CREATER FIRST INDIA」など各国のクリエイターの創作活動を手厚くサポートしています。
こうした活動に力を入れていることからも、Clubhouseから世界に誇る音声インフルエンサーを生み出そうとしているのだと感じます。

今後の展開も楽しみです。私たちも負けないように頑張ります!

参照:Clubhouse blog

Meetyやってます!Voicyのデザインや音声業界に興味のある方、ぜひ気軽にお話ししましょう〜!


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