[カレリアの口承伝統] なぞなぞ:Musta lehmä heinäsessä kytkyessä(低木の草につながれた太っちょさんって?)
なぞなぞ
1. Musta lehmä heinäsessä kytkyessä.
黒い太っちょさん(雌牛)が低木の草につながれているよ。
2. Ruskie lehmä heinäsessä kytkyössä.
赤い太っちょさん(雌牛)が低木の草につながれているよ。
3. Kiiltäy-kilcottau, aijan ravosta kaccou-kalcottau.
キラキラときらめきながら, 草むらからチラチラのぞき見しているよ。
4. Kesällä kasvau, talvella kypsyy lumen alla.
夏に成長して, 冬には雪の下で熟すもの。
5. Lyhyt akka mättäbällä, mesimöykky männyn piässä.
草むらに小さなばあさんが座っているよ,
あるいは松ぼっくりのてっぺんに蜜のケーキがあるよ。
6. Syömättä lihava, pesemättä puhtahaini.
何も食べないのに太っちょで, 体を洗っていないのにキレイだよ。
これなーんだ?
答え
正解は・・・
MARJA(ヴィエナ方言)
MUARD'U(リッヴィ方言)
ベリー
です。
正確には
1. Mussikka / Mušt'oi / ブルーベリー
2. Puola / Buolu / リンゴンベリー
3. Vavarno / Vagoi / ラズベリー
4. Karpalo / Garbalo / クランベリー
5&6. Hillo / Hilliine / クラウドベリー
でした。
出典
1,2,4,5 は北部地方、3, 6は南部地方から採取されたものです。
つぶやき
野生のベリーは森のごちそう、カレリアでも森の宝石として愛され食されてきました。特にクラウドベリーのことわざは北部地方で豊富です。
栄養たっぷりのベリーを保存して冬に備えた人々の遊び心が伝わってくるようななぞなぞです。
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