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【猫村いろは】 ザナドゥ 【オリジナル】を投稿した 製作記

動画と歌詞

縁石に上ったら 少し先が見えた気がしてた
歩道の白い色 踏んでいたら守られていた

縁石に上らずに 白い色も踏まずに向かうよ
バス停の丸い看板 入ったとこの君の家

野良猫が尻尾振ってるよ
ついていったら どこへゆくだろう

ザナドゥ 幻の中の街
連れ立って 迷い込む 響きの迷路
ザナドゥ 君となら はだしでも いけるだろう
買ってきた お茶でも飲む?

遠くのほうでサイレン 救急車が静寂を破るよ
君がつぶやいた 「わたしたちって みなしごみたい」

野良猫はどんな夜を過ごす?
ついていったら どこへゆくだろう

ザナドゥ 幻の中の街
連れ立って 迷い込む 響きの迷路
ザナドゥ 君となら はだしでも いけるだろう
買ってきた お茶でも飲む?

不安 それはまだ 名前のない
怪物 だからこそ 話し合おうよ
大丈夫 君となら はだかでも いけるだろう
買ってきた 菓子を開ける
チョコレートと 抹茶の香り

投稿しました

投稿しました〜。

前作から10日くらい空いたのかな? またペースが早くなってきた気がします。

ワーキングタイトル: B_JIMI

さて、この曲は 2022-05-27 の夜に作られたようです。

ワーキングタイトル(製作中の仮タイトル)は B_JIMI

ジミ・ヘンドリックスを意識していたことが伺えます。

特に The Wind Cries Mary という曲に影響を受けたと思います。

コード進行とかメロディというより、ギターの演奏のありかたのような部分です。

ギター、完成形ではやや小さく入っていますが、重要なパーツです。

また、メロディという点では ブルーノート の使用などにも The Wind Cries Mary っぽさを感じます。

また、コード進行は IIIm IIm I というありそうで珍しいコード進行を、ボブ・ディランからパク…オマージュしました。

打ち込み 〜最初は骨と皮〜

今回、発表した曲としては初めてだと思うんですが、最初に仮ドラム・ベース・メロディという3つのパートだけで最後まで打ち込みして、あとから別パートを継ぎ足す形で録音しました。

今までは、AセクションならAセクションを完成させ、Bセクションに移り〜みたいな感じでした。

この違いにより早くから全体像が見えやすくなった(その代わり、細かい部分は見えにくくなったとも思います)ため、パートの盛り上げ方などに好影響が出ていると思います。

ミックス・音作り テープが活躍

サウンドはローファイが最近、自分の中で流行っていて、特にドラムの音はかなり荒々しく劣化した感じになりました。

この音は76タイプのコンプレッサー(のエミュレーター)を、「スイッチ全押し」にした上で音量レベルも上げまくるという歪みまくりサウンドを、さらにテープシミュレーターに通したものです。

テープシミュは、最初は使いみちがよくわからなかったのですが、

  • ダイナミクスが減る(コンプレッサー要素)

  • 中音域が残り、高音低音が減る(イコライザー要素)

  • 歪むことでキャラが変わる(ディストーション要素)

  • テープのうねりを付加することで、音がシュワシュワする(モジュレーション要素)

と複数の要素を併せ持つマルチエフェクターみたいな感じで考えたら良くなった気がします。

マルチエフェクターとしてはかなり気難しいですが…

今回、主にコンプレッサー要素を期待して、その他のパートにもテープを通しています。

ただベースの音については、テープ効果を強めすぎてうねりすぎてしまったかなと思っています。

ついでにいうと、ちょっと「ボーカルだけ大きい」ミックスになってしまった気がします。

ミックス難しい。

歌詞はなにげにスピッツ

歌詞はある程度曲が形になってから書き始めました。

スピッツの土着性(住宅街要素)とふわふわした感じ(宇宙要素)が同居している感じが好きなのですが、

まさにそこを指摘した おかざきよしともさんのブログ記事 ( https://ystmokzk.hatenablog.jp/entry/2021/09/06/195658 ) を読んだので、自分でもやってみたくなってやりました。

例えば ロビンソン では、Aメロの河原の道からサビで宇宙に飛ぶわけです。

ザナドゥ の場合、冒頭は縁石に上ったり白い線を踏んだりしていた子供時代・もうそういうことはしない大人になった僕が書かれています。

この辺が住宅街要素ですね。

で、彼女の家についてからが楽園的なザナドゥに飛びます。

ロビンソンでは河原の道 -> 宇宙ですがザナドゥでは 縁石 -> ザナドゥ です。

ここまででロビンソン要素は満たしたのですが、2番以降ではさらに一歩進めて、「逃避への不安・罪悪感」を書いてみました(そのつもりです)

サイレンが鳴り、なんとなく不安になります。

楽園への道案内役だった猫は、夜を越えられるのか不安になります。

そこでアンサーとして掲げられるのが 話し合い です。

不安 それはまだ 名前のない
怪物 だからこそ 話し合おうよ

この辺は タコピーの原罪 の影響を受けてますね。いやいやマジで。

まとめ

ザナドゥの製作記でした。

全体的には、歌詞はかなり満足の行く仕上がりになりましたが、ミックスにはまだ向上の余地を感じますね。

ではお読みくださりありがとうございました。

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