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【読書記録】辻村ワールドすごろくが達成できそう

ようやく「辻村ワールドすごろく」の
一番最後の本
「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」に行きついた

3月から1作目を読み始めて
ゆっくり他の作者の本も並行して読み進めて
好きなタイミングで
読んでいたら3カ月かかった

「辻村ワールドすごろく」とは
辻村深月さんの本をこの順番に読むと
より楽しめると
出版社の方が考えた企画である

少しネタバレになるが、
この順番に読むと

「あの時のあの人がこの世界にいる」と
いま読んでいる本と
他の辻村さんの本の世界がつながる

読み進めることで
登場人物の過去や未来が知れて
面白い

2冊目の「島はぼくらと」から
もうその繋がりが出てくるので

またその繋がりを感じたくて
次へ次へと読み進めてしまう

わたしは「辻村中毒」になってしまった

どのお話もすごく面白いけれど
「子どもたちは夜と遊ぶ」から
「名前探しの放課後」までの
流れが好きである

本を読むと登場人物に
愛着が湧くようになる

本を読み終わりそうになると
もうちょっとで会えなくなるのかと
さみしく思う

「辻村ワールドすごろく」の中には
上・下に分かれた長編小説も
いくつかある

こういう長編の物語で
登場人物がみんな温かいと
余計にそこにいつまでも
浸っていたくなる

だからこそ、また別の本で
彼らに会う事ができると
たまらなく嬉しい

同じ人物を違う本に出す時の
出し方も同じ名前で出すことをしない

ある登場人物は
1作目では「ぼく」
2作目では「下の名前」
3作目では「苗字」など

もしかしたら
「○○作品の○○かも」みたいに
想像と期待を込めて
読むことができる

小説では
よくあることなのかもしれないけれど
伏線が作品を超えて散らばっていることも
魅力的である

「辻村ワールドすごろく」は
この順番に必ず読む必要はない

適当にどれか1冊手に取っても
楽しく読むことができると思う

でも順番に呼んだ人にしか
分からない情報が
本の中には込められている

アラサー女子には
辻村作品が刺さりに
刺さりまくるから読んでいて

「こんな感情あるな」と
自分でも認識していなかった
孤独とか自分の黒い部分にも気づく

学生時代に持っていた
感情についても
鮮明にその時のままのものを
表すことができる辻村さんはすごいと思う

「あの頃」の気持ちとか考えって
数年経つと忘れてしまう

わたしはnoteに「ありのままの自分」を
書き残すことを意識している

数年後、わたしがnoteを見た時
「あの頃」こんなこと考えていたなと
鮮明に思い出せたらいいなと思う

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