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夏ノ夢

2023年9月9日
バーバラ鬼頭単独ライブ「夏ノ夢」

現場で撮影スタッフとして参加しました。
とても貴重な経験だったのでメモがてらnoteを更新しております。

実はなんだかんだで鬼頭さんとお会いするのが初めましてだったこともあり、緊張しつつ会場へ向かった。

印象的だったのがチームワークの良さで、和気藹々とした場当たり(リハーサル)だった。
音響照明映像出しを「オルフェーブル」あるいは「パラオーズ」というコンビ、トリオの坂本さん、バジトウフーの久保田さんがされていた。

何がすごいと言われれば出す映像の量と音響の複雑さと照明の細かさ全てがすごい訳で、私が頼まれたら多分発狂していると思うが、
なんだかんだで楽しそうな坂本さんと久保田さんを拝見し、信頼関係の強固さを感じた。

単独ライブは一本のストーリーになっていた。
各ネタに「あれ?」と引っかかる要素が含まれており、その要素が集まり、後半にかけて怒涛の伏線回収が始まる。
ネタ自体はそれぞれが当然面白いし、鬼頭さんの熱量も相俟って最高だった。それに加え、後半のネタバラシ…最後のエンドロール前から鳥肌が止まらず、本当に「すごい」の一言に尽きる。

Twitter(現X)で、謎解きや脱出ゲームにたまに参加しているという前情報を得ていたが、
鬼頭さんの単独の作りは少し謎解きに似ているのかもしれない。

現地でライブを拝見し、現在配信用に撮影した動画を編集すべく、繰り返して拝見しているが、見る度に発見が増えるので編集が楽しすぎる。
楽しすぎて勝手にダイジェスト映像を作ったくらい楽しい。

お芝居が好き、演劇が好き、謎解きが好き、脱出ゲームが好き、お笑いが好き、コントが好き、ピンネタが好きと言った方には是非お勧めしたいと思っている。
それくらい鮮やかで「面白い」だけでは見られない独創的な単独ライブだった。

今回のライブで感じ、学んだことが、
・何を作るか
という課題に対して
・誰と作るか
と言う項目が絶対に欠かせないし、そこを無視して仕事はできないと言うことだった。

鬼頭さんの公演は「時間がない!押してる!」といった中で始まった。
公演直前、鬼頭さんが舞台で土下座をされた。
「よろしくお願いします」に対して会場にいたスタッフ全員で拍手をしていた。
多分だが、あの瞬間に会場にいたスタッフの気持ちが盛り上がり、1つになった。

公演後、楽屋に戻ると鬼頭さんがスタッフとして来ていた後輩芸人3人に土下座をしていた。
「リハが遅い」「楽屋が汚い」「照明難しすぎる」と坂本さんはじめスタッフが文句を言っていたが、これが言い合える関係性でライブを迎え、終わらせたことがすごいと思った。

鬼頭さんはあんなに面白いネタが書けて、
幕間VTRもご自身で編集されていて、
緻密な構成が作れる
本当にすごい女性芸人さんだと思う。

にも関わらず、いつも腰が低く、丁寧で、優しくて、気さくで親切で…
私の目標は芸人がバイトをせずに食っていける世界を作ることなので、こういう方が報われる世界にしないといけないと感じた。

今後の課題も目標も見つけることができた今回の単独に本当に感謝している。

ありがとうございました!

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