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アサヤン〜上を向いて歩こう下流芸人の逆襲〜

2021年7月28日
アサヤン〜上を向いて歩こう下流芸人の逆襲

松本さんが飛び出したその30分後、
私も無限大を飛び出し、阿佐ヶ谷へ向かった。

このライブは水道橋博士さんが企画している阿佐ヶ谷のライブで、私の知らない芸人さんばかりのライブだった。そして、いつものライブとはジャンルが違う。
竹馬さんが出演されているからと言って軽々しく行っていいライブではない。
そんなライブに、何故、行こう。行かなきゃ。と思い至ったのかはわからないが、
その時の私はとにかく孤独で、辛くて、苦しくて
「もう明日にでも仕事を辞めてしまおう」
それくらいの気持ちでいたのだ。

スピーカーの皆さんのお話は想像を絶する。
とにかく皆さんドン底を歩んできた方ばかりで、
そんな話にこんな年齢が2回り以上離れている私が笑って良いのかも分からなかったし、
笑って良いのかな?大丈夫かな?と思ったりもしたが、
何より周りのおじさん達は手を叩いて大笑いしていたので気付いたら爆笑していた。

あと、よくよく考えたら、人前で話していて、笑われたくない話はしないよな…と思い直した。

皆さん話の最後に「全てのことに意味があった」と仰っていた。
「私は今辛くて、誰でも良い誰かに助けて欲しくてここに居るけれど、この辛い事とかも意味があるのかな」
と思わせてくれるようなライブだった。

私の知っている無限大にいる竹馬さんは凄く堂々としているイメージだったけど、今日のアサヤンでは少しだけ違って見えた。
それが何故かわからないけど。
ただ、どこの板に立っていても私の好きな竹馬さんは私の好きな竹馬さんのままで、話をしている竹馬さんを拝見しながら「好きだな」と思った。

竹馬さんはご自身の半しくじり先生的なストーリーの中でも、「全てのことは繋がっているんだ」というお話をして下さった。
これが、「私に向けて言ったのかな」と、
「私の心の中が読めたのかな」と思うくらい、当時の私にドンピシャすぎて気付いたら泣いていた。

最後の一礼もしっかりされていて、
近くにいたおじさんが「若いのにしっかりしてるなぁ」とぼやいていた。
この一礼する瞬間が私は好きで、また心打たれた。

実は竹馬さん、気付いていないかもしれないが、
私が受付をしている時に、受付のスタッフさんなどとにかく全てのスタッフさんに
「そいつどいつの松本と申します。」
とご挨拶をされていた。

私はこの人のファンになれたことを心の底から誇りに思っているし、自信を持ってファンだと言いたい。
ありがとう、そいつどいつ。
ありがとう、松本竹馬さん。

このライブから、
辛さを乗り越えた先で笑いに変えることができるということや、前に進もうとすることの大切さを人を通じて感じることができた。

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