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愛と変人

こんなにも、愛する人の首の後ろがいとおしいとは思わなかった。


と同時に、こんなにも、人に愛されていいんだという事も知った。




それまで、"まともな人間”に見られる事が私の人生の最優先事項だった。

「あの人、変」

そう思われないために、とにかく必死で生きてきたのだから。


けれど、そういう生き方から180度シフトチェンジ。
「私、変ですが何か?」と開き直った瞬間、そんな自分を好きだと言ってくれる人が現れた。人生って、いや人間って、なんて面白いんだろう。


自分を偽ったり我慢したりしながら愛を待ち構えている時。そういう時ほど、ニセモノの愛ってヤツはニヤニヤしながらこちらにやって来る。とはいえ、ヤツがどんなに満面の笑みでやって来たとしても、そこにお金も時間も割きたくはない。
だから私は、お付き合いがスタートするかしないかの一番楽しい時期に、あえてお相手に変な言葉を投げかけてみる。その愛の真偽を確かめるために。


たとえば



「わたし、人のエネルギーを味わうことが趣味なんです。味わってみてもいいですか?」

「宇宙人なので地球の常識通用しません」

などなど。



言われた側からすればきっと「?」だと思う。



でも、それでいい。
だって、どれだけ楽しそうな表情を浮かべて私の前に彼らがいたとしても、これらの言葉を投げかけた途端に皆フェードアウトするのだから。
というように、彼らは非常に分かりやすくニセモノの愛の存在を私に教えてくれる。


あっ、ちなみに冒頭の"首のうしろがいとおしい"お相手に対しては

「あなたの首ねっこが好きです。」

そう告白して成就した。
いやぁ、なにごとも言ってみるもんです。
とはいえ、これは非常に稀有な例だけど。




この子変わってる
こじらせてる


そう思われてからが恋愛の始まり。
さぁ、皆さんはどうですか?


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