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『顔面漂流記』1999年 <Ⅺ> 差別の源流をたどる四国遍路

Ⅺ 差別の源流をたどる四国遍路
 
私は、彼らを書く前に、自らを切らねばならなかった。その作業は本当にしんどい作業だった。私はいつもその場から逃げ出したかった。しかし、それをやらねばこの作品が仕上がらないことは、自分自身が一番よくわかっていたのだ。
『異端の笑国』高部雨市
 
 

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