谷崎潤一郎を聞いて読む。遅読で見えるモノ~文学朗読YouTuberシャボン朗読横丁さんとともに
先日、
三島由紀夫『谷崎潤一郎・川端康成』,中公文庫,2020
なる本を見つけた。早速、読んでいると、当然ながら谷崎潤一郎の作品自体を読みたくなってくる。
美文と誉れ高い谷崎潤一郎の作品ではあるけれど、なかなか読む機会を持てない。新刊ではないし、いつも本棚にあって、いつでも手に入る。
さらに「大谷崎」ということで構えてしまう。
今回は聞くに徹してみよう。
音で聞きながら読んでみると、するすると入ってくる。朗々と流れる文体は、森羅万象、あらゆる物に化けて、脳内に再現