胸を張って推し活をしてほしいとあるオタクの殴り書き

私がちゃんとしたオタクになったのは2010年とかのオタク迫害期真っ只中……真っ只中とか言うと、もっと迫害されていた時期があったから何か言われそうだな。今考えてみるとあの時期は収束期というか転換期だったのかもしれませんね。
かくいう私の人格否定というか主にモラハラの精神的虐待に勤しんでいた母親にも、
『あんたこんなのが好きなの?気持ち悪い』
とか
『あんたの好きだって言ってた人これ?全然カッコよくないね〜趣味悪〜』
と言われすぎて家でアニメだの声優だのの話をすることをやめました。

しかし有難いことに学校にはたくさんの友人がいたので、昨日の声優のラジオの話とか、テニスの王子様 イン・ザ・レイディオの話とかしまくって、選択音楽の授業中に生徒手帳のメモ欄に思い出せる男性声優の名前を書きまくるとかいう意味のわからん遊びをし始めるわけです。もちろん授業の合間に渡されるメモ帳(手紙)には「私とブン太の夢書いて♡」と書かれていたのでちゃんと書いてあげてました。
……あ、今何人か心臓抑えて蹲りましたね?同志です。
貴方は記念すべき1000人目のお客様……(お前らの好きなキリ番ですよ〜)

そんな黒歴史はさておき、今日はVTuber界隈の独特な文化や推す際のモチベーションなんかに係わる話を書こうかなと思っています。

1, 推し事は無料でできる

私がいた、どのオタク界隈よりも若年層が多そうということに、VTuberのオタクを始めてから気付けました。
加賀美ハヤトの待機所はイレギュラーもイレギュラー。節度を保ったリスナー同士の交流があるのですが、そこで中学生やら高校生やらと出てくる出てくる……。何が怖いって、我々が日々働いて得たお金を加賀美に投げて楽しんでいるのですが、それを見た新規ファンたちが「私も投げるのが夢です!」とか「学生だからメンバーシップに入れない……!」とか言ってるのを見て、世話焼きおばさんが顔をのぞかせるわけです。
これが俗に言う"Pineapple on Pizza"……!

1-1 スパチャ芸に憧れるな

まずこれですね。

いや、金を蔑ろにしている(してないけどな)大人たちも悪いんですけどね。学生たちが「私も投げたい……!!」と言ってるのが怖い。身銭を切ってまで投げるなよ?加賀美が悲しむだろうが。

時々居る「クレカ上限に達しました〜ヤバいですね?ハハッ」みたいな文言をスパチャしてる人は一種の芸であり、多分そこまでやばくなくて追い詰められてもいないんだろうなぁと思いつつ、本当だったら絶対やめろよ?の気持ち。
加賀美ハヤトもちょくちょく話していますが、彼自身は完全無料コンテンツでありテーマパークなわけです。そこに金を払おうと思うのは我々がそのコンテンツを生かしたいからであって、あと配信のコメ欄を時々彩りたいと思うからですね。
ちなみに後者は、人それぞれ理由が違うと思われます。

ディズニーランドのエレクトリカルパレードを見て「キャストになりたい……!」と言っているのと似てるのかなと思ってるんですよね。(あれは仕事なので逆に金を貰うのですが)
スパチャ芸なんて、突発レイドイベントなので前のめりだと面白くないんですよね。「投げるぞ……!」の意気込みが怖い。落ち着け。
ちなみに私は、好きな色の話になったら『あ?好きな色が赤?スパチャ投げるぞ?全然緑だけど。赤って書いときゃ赤になる。緑だけどな。』の気持ちで投げてます。華麗で最低な揚げ足取り。
最低なので真似しないほうがいい。善良でいてくれ。エレクトリカルパレードは観覧者も居ないと成り立たないので全員がこっち側に来ようとしなくていい。それでいい。

『加賀美は社長なので、お金には困ってないんです……!いいですか、皆さん……!!もう一度言いますよ……?!』
(知ってる)(末永く配信で遊んでくれ)(金は払うから)

銭を投げられて困惑する推しの図

コメント欄は全体視聴者の1割くらいと言われています。
「このコメ欄のノリキッツいな……」と思われないように、アーカイブの残るライブ配信中は【ライバーの言葉への反応】だけを返して行くのが基本です。コメ欄を閉じる前提で行われる配信に関してはその時の指示に従うべきですが、「こうかなぁ?」みたいな初見の推測でも、当たっていたらネタバレみたいになってしまいますし、あんまり言わない方がいいですね。
基本的にネタバレOKタイムは存在しないものと考えて、ライバー側から『OK リスナー!ヒント教えて!』と呼ばれたらヒントを返すくらいにしましょう。時々ラジコン配信なんかもありますが、それ以外はライバーが自力で進む様子を観察しましょう。その方が楽しいですよ。

1-2 ボイスやグッズの取捨選択

これはオタクにとって結構厳しいかな……。
私も買っちゃうもんな……。でもね、向こうも仕事である以上はファンが自制をしないといけないの……。彼らはたくさんグッズを展開して売上立てないといけないし、スパチャの収益なんて金額によっちゃ彼らに入るのなんて本当に数ミリかもしれん。YouTubeに3割、残りの7割を会社と自分で分配だったはずなのでいくらだろうねぇ。
ちなみにiPhoneユーザーはAppleにも手数料を払うことになるので、さっきの手数料3割理論を維持したいのであればアプリじゃなくてブラウザにしてスパチャを投げるか、PCを開いてPCから投げるかのどちらかですね。
400円弱、Androidより高いお金を払っているのにその金額分Appleに吸い取られてるぞ。

ということで、スパチャはライバーには還元率が低いので、尚更コメント欄の彩り以外の何物でもないんですよね。

それに比べてオフィシャルストアのグッズは10割の中からの分配だと思うので、必然的に還元率は高くなります。さらにさらに購入確認画面には【エール】というブースト機能もある!
私は幾らかスパチャをして、グッズを買う時にブーストで上乗せをする……というのをよくやっています。(万年金欠、自制が効かないオタクの見本)

取捨選択をしなね〜という話だったはずなのに金を使う話になってる……おかしいな……

告白タイム

時々見かける行為なんですが、ライバー離席中の過度なリスナーからの告白タイム……多分その時のノリとして面白いと思ってやるのでしょうが……あんまり面白くないし怖いかな……。私も何人かのライバーのコメ欄、これがあって見れなくなりました。正直気持ち悪いですね……。
もちろん、ライバーが配信中に自分を卑下したとか自信なさげだったとかで『俺らはお前のこと好きだぞ!』と伝えるのは文脈もあるしリスナーの役目かなとは思うんですけど、離席中は違うよな……と思いました。

他人と比べない

これは人生論にも通ずるところがあるのですが、何事も
『他人と比べて胸を張る』
『他人と比べて落ち込む』
ということをしている暇があったら「前を向きな〜?」と思います。
人間の頭って重いんで、ずーっと横向いてたり、下向いてたり、上向いたりしてたら首が疲れちゃいますよ。

たとえば毎回スパチャをしている人とか、全部のボイスを買えてる人がいるとか、上には上がいるんですよね。それを見て『ああ、自分はボイスは買えないしスパチャも送れないし、ファン失格だ……』とか思わなくていいんです。上でも言いましたけど彼らは『基本無料コンテンツ』なので。
チャンネル登録しているだけで意味のある大切なリスナーなので、勝手に落ち込んで離れて行かないでほしい。時々気分転換に見に来るだけでいいはずなんです。(チャンネル登録してくれてるか否かは重要。)

それと下を見て優越感に浸る人。これが一番毒。
「スパチャもしないくせに」「メンシも入ってないくせに」心のどこかでそう思ってる人がいたら、一旦推しの界隈から離れた方がいいかもしれない。多分近いうちに推し疲れしますよ。
彼らはそんなマウントの取り合いを求めていないんですよ。そう思い始めたら貴方は何を推してるんですか?って話。「推しを推してる自分」が好きなんじゃない??今すぐやめなそれ。

ファンで居続けるには、自分が大切にしてる軸を考えなければならない。
私の場合は
「推しの楽しそうな姿が見たい」
「推しが我々に注意をしたり、悲しそうな声を出してる姿を見たくない」
 です。妄想に気を取られて現実から乖離するのもいけないので、バランス感覚は重要ですけどね〜。

ちなみにバランス感覚というのは、
「自分の行いを正当化しすぎてヤクザにならないようバランスを保つ」
ということです。
私も何回か言っておりますが、例えば以前書いた記事に「セラフと思考回路が似ているから今感じていることってこうなんだろうな〜とかが何となくわかる……」という話。これ、自分で書いててもクソ気持ち悪いなと思いながら書いてるんですけど、結構綱渡りな話だなと思っています。
だって、直接話してもいない人間と思考回路が似てるってなんだよって話。全て私の実体験に基づく行動スキーマを状況に当て嵌めているだけの妄想なわけです。気持ち悪いでしょう?
私のTwitterにこのnoteのリンクを貼ってはいるけど、読みに来るのは少数だし、本人はnoteを巡回していないと高をくくって書き散らしているんです。ファンの妄言としてね。これがTwitterで行われていたら本人の目に入ってしまって最悪ですよね。

ただ、この辺の話に関しては、思春期の10年くらい虐待を受けて親の顔色や教師の顔色、大人たちの声の使い分けで機嫌を窺ってきた経験があるので、恐らく普通に生きてきた人たちよりは一日の長があります。
あと長年、男性声優のオタクをしてきた人間でもあったので、声のトーンの使い分けに関してはやはり機微に聡いのかなと思います。

と、ここでこの章のタイトルを思い返してみましょう。
【他人と比べない】
……めっちゃ比べてるな。なんなんだよ!
と思った方〜!ごめんね〜〜~!!
人間って社会的動物なんですよ。絶対に比べないなんてことは出来ません。白か黒か、0か100かで決めようとしないでください。人間って何もかもが曖昧な生き物だからグレーもあるし52もあるんです。私が言いたいのは、比べたその先の話です。

他人の能力や才能は、決して自分のものにはなりません。「いいなぁ」「なんであんなに……」と思ったなら、自分に出来ることをしましょう。それこそ、「いいなぁ」と思った人を憧れにして、推しにして。そうしたら劣等感なんて消えて、純粋な尊敬だけが残るはずです。そうやって前を向いて努力している方がなんでも楽しめるようになりますよ。

もし他人と比べて優越感に浸るのが癖になっていて「自分が嫌だな」と感じる人がいたなら、貴方はまだ戻れます。嫌だな自分、と思ったならただ嫌悪感に苛まれて生きるのではなく、罪悪感に押しつぶされそうになりながらその人と仲良くしてみましょう。嫌な自分を追い払うためには、1度自分自身が嫌な思いをしないといけないかなと私は思います。
楽なダイエットがないのと同じですよ。楽に性格なんて厄介なものを直せたら、それで悩む人はいません。

何をするにも努力は必要です。

ちなみに私は推しが敷きつめられたバッグを持たない人間なのですが、以前Twitterで「紙(ブロマイド)しか入ってないバッグを持ってるやつと同じ友達だと思われたくない」と言っているアカウントを見つけて笑ってしまいました。
どうか皆様がそんな人間にならないように、心から祈っております。。。