2021 本のだしを取る
小説の資料を集めるとき、または読書感想文や雑文を書くとき、私は本の重要な部分をPCに打ち込みます。
この作業を「本のだしを取る」と言います。
本を読むとき、私は一番小さな付箋を用意して、大事だと思う文章の上部にペタペタ貼っていきます。
次に読むときは、付箋のついた部分を読み返します。そして不要な付箋を外します。
残った付箋の文章をPCに打ち込みます。資料を自分しか読まない場合は、送り仮名や漢字は自分仕様で、本から引用したい場合は本の通りに文章を打ち込みます。
自分用の資料では、文章を適宜省略して打ち込みます。
打ち込んだ文章をA5サイズに製本します。
A5サイズで縦書き二段組みに文章を整形して、コンビニエンスストアのコピー機でA4の用紙に小冊子印刷をします。
コピーした用紙をふたつに折って、縦綴じ用のステープラーでポチポチ留めます。
自分用の小冊子の完成です。
それをもとに小説や雑文を書きます。
資料のページ数が多い場合は、A4用紙に打ち出してバインダーで挟むだけにします。
私は小説を書くのですが、自分の文章が不自由だと思うのは、大抵アウトプットだけをしているときです。
私はインプットがないと小説が書けないタイプであるようなのです。
インプットも読書だけだと文章を読み流してしまいます。人の文章をPCで打ち込んでいるときが一番アウトプットしやすいのです。
なのでなるべくアウトプットの時間が空いたときは、インプットをするようにしています。
本のだしを取りやすいのはビジネス書や実用書です。
最近のビジネス書は、大事な部分の文字を太字、色替えして、章の最後にサマリーを付けてくれています。大事なところがわかりやすく、とても親切です。
小説は文字ばかりなので、漢字とひらがなの配合や改行などでビジネス書と同じことをしなければならないのだなと思います。
ちなみに、小冊子を作ったからといって内容を覚えるかというと、そうでもありません。
なので、本当に内容を覚えたい場合は、小冊子を読む込みます。
小冊子から文章を抜き出して、さらにサマリーを作ることもあります。
そこまでしても、必要なこと以外は忘れてしまうのが実情です。
本当は手書きのほうが記憶の定着率がいいらしいのですが、文章を打つスピードが速いのと、資料の使い回しをしやすいのとで、私はPCで資料作りをしています。
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