合気道の座技と冷やし中華
合気道には座技(ざぎ・すわりわざ)というのがあります。
正座からとっさに攻撃したり攻撃を受けたりします。
正座のある日本の文化の中の合気道だからこその座技です。
目線の高さは一定を保って動きます。
立った時と同じ、能や狂言の身体の運びと同じです。
この座技を通常の立技と別のモノと考えるから難しくなります。
立っていても座っていても同じ動作ができるはずです。
気がつけばカラダは硬くなり、重力と闘わねばならなくなってしまった大人たちには座技の動きはしにくく、どうしてこんな事をやらねばならないんだと思ってしまう事もあるでしょう。
素直な子供たちは何の疑問も持つことなく座技を稽古します。
お腹の中の強さ、腹の中の胆力を鍛えるのにはこの座技が一番かも知れません。
日々の稽古が、日々の鍛錬が自身を鍛えます。
要らぬ疑問は捨てて考える稽古が大切だと思います。
そうして日々の稽古を積む大切さは合気道に限る事ではないでしょう。
難しいことを考えることなく行う日々の食事、欠かすことの無い料理・食事をすることと稽古は何ら変わらないと思います。
冷蔵庫で出番を待ちわびていた食材を使い、いつもと違う取り合わせの冷やし中華でした。
私の既成概念と違う冷やし中華にこれを『冷やし中華』と言うべきだろうかとふと考えましたが、まあ、深く考えることでもないだろうかと思いました。
夜遅くに電話をくれた台湾の母黄絢絢さんも、中華の麵でしたから、聞けば冷やし中華だと言ってくれたに違いありません。
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