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高齢者予備軍の悩み

ごくごく最近、誕生日を迎え62歳となりました。
高齢者にまた一歩近づきました。

信じることの出来ない事実ってのが、私の好きな『あなたの知らない世界』だけじゃ無いことを知りました。

若い頃にはこんな歳まで生きているとは思いもせず、若い頃に目にしていた年寄りってのはこんなものかと、只今認識しているところです。

この認識はなかなか面白いものです。

先週もありました。

現在、障害を持たれる皆さん(ほとんどが私の息子と同世代です)と夜だけをともに過ごす仕事をしています。
彼らは私たちと何ら変わりはありません。
彼らには彼らなりの生きるがための努力があります。
ショートステイで過ごす一晩は決して彼らの本意ではありません。
でも、そこには彼らなりの父母や家族への愛があり、苦手な我慢をして一晩過ごすのです。
そして、私たちと同じ眠れぬ夜もあるのです。
時には誰もがかつてそうあったように、とにかく爆発したい時期があります。
それを我慢する必要は無いのです。
そんなすべてを受け止めるのが私の仕事だと思い朝まで彼らと付き合います。

そして出来事はありました。

朝を迎えて帰る電車内で疲れ果て立っている私に「どうぞ!」と言って立ち上がる若い女性がいました。
失礼な言い方ですが、ヤンキーのお姉さんです。
瞬間、考えました「またかよ」と。
でも、その方の行為と好意は無にしたくありません。
「どうもありがとう」と言って座りました。

60代の皆さんが自身を歳だとお感じなのか、私には分かりませんが、私はそれを感じて案外楽しんでいるかも知れません。

合気道を人に教えているのですが、ここでも自身の体力の衰えを感じます。
人よりも筋力も持久力もはある方でした。
徐々にそれが落ちていくのが分かります。
筋力の衰えは年齢が進んでも筋トレで補えるのは分かっているのですが、今はするつもりはありません。

合気道でも他の武道でもその道で名を馳せた先達たちはたぶん筋トレで、誰でもできる方法で、自身の衰えを克服したのではないでしょうから。
個々のそれぞれだったと思います。

私は人生と同じでその年齢でなければ出来ない合気道があると思っています。
これまでの積み上げは決して筋力やテクニックを磨いてきただけではないからです。
心身ともに鍛え上げるのが武道であり合気道です。
これまで積んできた人生があるから出来る合気道があると思っています。
65歳となって高齢者になる日が来てまだ合気道の稽古が続けていれるならば幸せだと思っています。

買えば10年近く着るであろう道着を、今買うべきか否か真剣に頭を悩ませています。

高齢者予備軍である私の、目下最大の悩みです。


涼しくなってきました。
何を食べても美味いと感じ、自分で何でも作るのですが、、
小松菜の白和え、最近作る料理もこんなのが多くなってきました。

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