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稽古をする

昨晩は合気道の稽古日でした。
この阿倍野で稽古を始め足掛け五年、初めての少年部での黒帯です。
この道場としてお借りしているスタジオが出来たばかりの時にたまたま縁がありお借り出来ました。私たち合気道仲間が道場をスタートする際にいつもぶつかるのがこの稽古場所の確保の問題です。私たちは運よくこの場所に巡り合いました。
そして、次の問題は稽古生の募集でした。地元の区民センターにチラシを置かせてもらいました。まだ私はその頃飲み屋をやっていました。暑い夏の頃でした。寝る前に作った手書きの募集チラシをコンビニで大量にコピーし何度も区民センターに持っていきました。
初心者ばかりでのスタートでした。
それから細々とここまで続き、途中やって来た子供たちのこの昇段には感慨深いものがありました。

この黒帯がゴールじゃないんだよ
この黒帯は新しいスタートの印なんだよ
これから本当の合気道の稽古をして下さい
畳の上の稽古が合気道のすべてじゃないんだよ
お父さん、お母さん、兄弟姉妹との生活も、これから続く学校生活も
そして、その先待ち受ける君たちの人生を合気道だと思って生きて行ってください
それが稽古なんですよ
おめでとう、本当におめでとう
よく頑張った、君たちは
初段を取ってそこから初段の稽古が始まるんだよ

『初段を取って初段の稽古が始まる』これは早くに亡くなってしまった恩師市橋紀彦師範から頂いた言葉です。
なんとなく頭に残っていたこの言葉です。社会人になり仕事の合間を縫って稽古するなか、この言葉の意味が理解できるようになりました。
引き継がれる言葉ってあってもいいと思います。いつか思い出してくれたらいいなって思います。

と言いながら、昨晩稽古に来れたのはこの四人のうち女の子一人だけです。
大阪は報道以上に小中高と子ども等の間でオミクロン株が蔓延し始めているようです。仕事が出来なくなっているご父兄の話も聞きます。慣れねばならぬこのコロナに私たちはもっと自覚を持って当たらなければならないのでしょう。そろそろ目を覚まして私たちの愚かさをあざ笑う新型コロナに退屈さを知らしめてやらなければならない時期だと思います。

通天閣の昨晩のライトアップは青色でした。
医療従事者への深い謝意だそうです。
信号と同じです。
すぐに赤色の変わります。
無かった時代には帰れません。早く慣れた時代にならなければ、と思っています。初段を取って初段の稽古が始まるような、そんな気づきを私たちはそろそろ脳に刻み付ける時期に来ているのではないかと思いました。

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