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命のハンバーグ

三寒四温で春に向かうのであろうが、ジャンパーを着こみ電車で汗をかいた数日前だったのが、今朝は雪がちらついていた。
天気は天の決めること、何の文句も無く私はただ従うだけである。

毎日を実とならぬ事で忙しく動き回る。
こんな事が無駄ではなくいずれは生きてくることと分かっているのだが気の焦りを感じるのはやはり私は凡人だということなのだろう。
今一人で動き回り、過去会社という大きなゆりかご、組織の中でやってきた営業を甘い時間を過ごしていたのかとも思う。
ただ、今の方が生きていると感じる。
生かされて生きているのとは違うのである。
だから、少し肩の力を抜いて、深呼吸して前進しようと思う。

若い頃の営業はすべてが新鮮で面白かった。
手練れたわけじゃないのだが、歳を食うと過去の経験で行き着く先が見えてくる。
だから、落ち着いて前進すればいいのだが、そういかぬのがやはり私は凡人だということなのだろう。

自分でメシを作り、メシを食う。
酒を飲んで一日を振り返る。そんな時間が必要なのである。
気持ちの切り替えをして、心も切り替える。
命を取られるような恐ろしいことをしているわけじゃない。
これからやる全ては楽しくやらなければならない。
たった一度の人生である。

ここで心を整理して『生きる』を楽しみ『生きる』を享受することを誓う。
今宵は時間を割いて作った久しぶりのハンバーグ。
豊橋駅前にあったとんかつ屋のハンバーグの味が忘れられない。
親父が連れて行ってくれたとんかつ屋、一番高い特上ロースとんかつ定食を頼め、と言う父の言葉を振り切って食べたハンバーグ定食が美味かった。
焼けた鉄板にのって出てきたハンバーグに目を丸くした。

あのハンバーグの味を憶えているが、いまだその味には到達しない。
私の心の味のハンバーグである。
明日の私の命の糧となるハンバーグなのである。

長径15センチほどの巨大なハンバーグとなりました!

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