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日記のような、びぼーろくのような(2022.11.16京都大原野の柿は甘かった)

昨日また、京都大原野の放置竹林整備のNPO法人『京都発・竹・流域環境ネット』の事務所まで行ってきました。

盛秋の峠は越え初冬を肌で感じる大原野でした。
途中、オールドタウンとなっている熟成した洛西ニュータウンを抜けます。
街路樹も小、中学校まわりの立ち木もみな赤や黄色の衣装を脱ぎだす寸前です。

この洛西ニュータウンには計画当初地下鉄延伸が予定されていたのですが、それが実行されることなく今に至っています。財政難の京都市に今そこまでの力は無いでしょう。ここの住人の高齢化と人口減少に歯止めをかけるために京都市も、UR都市機構も苦心しています。

市、URの要請もありイベントへの協力や地域とのかかわりを作っています。
『竹の塾』では放置竹林整備の関心を持たれる地域の方を集めて、その意義と方法を伝え実際ともに整備に当たってもらっています。

UR、スノーピークとの竹林キャンプや子どもの集まる地域のイベントでの竹細工(竹トンボやオブジェ)は子ども達に竹に興味を持ってもらうためです。


昨日も事務所では週末のURでのイベントに向けての電飾用の飾り棚を親父さんが黙々と作っていました。
その横では竹クズを燃やして焼き芋を作っています。


そろそろ年始の準備が始まっていました。
これは試作品、月末から毎年門松づくりをやってるおばちゃん達がやって来ます。


大原野は昔から竹の産地、竹で有名な里です。
東映映画のチャンバラの撮影は今でもここで行われます。
そう言えば、二週間ほど前の『科捜研の女』のロケもここでしたよ。


ハチミツも売ってます。
日本みつばちのハチミツですよ。


そして、私には因縁の柿です。
京都大枝産の富有柿はブランドとしても名の通った甘い美味しい柿です。
出荷できないB級品をここで売っています。
形の悪さやキズだけで、味は全く変わりません。

帰りに私のバッグがはち切れそうになるまでこの柿を詰め込まれました。
ついでに干し椎茸と、なぜか青森産のにんにくまで。


昨日もたくさんの方が来て作業に加わったり、休憩に寄ったり、理事長に相談事を持って来たりと賑やかでした。
役所の方、近郊の定年を迎えて生き甲斐を探しに来た私と同世代の方、竹の研究をする学生、地元のお年寄りなどです。

理事長の人柄と京都府下でぶれずに続けてきた放置竹林整備に魅力と興味を感じ多くの人間が出入りする場所となっています。

考えてみれば、この理事長は現役の役人時代から多くの人が周りにいました。祇園のクラブで飲んでいても違う自治体の役人が相談事を持ってやって来ていました。

不思議な包容力を持つ方です。
長生きをしてもらわなければならない皆さんが大事に思っている方です。


帰りの打合せで煮凝りと太刀魚の刺身、熱燗が嬉しい昨日の夕でした。

帰って久しぶりに甘い柿を口にしましたよ、もちろん。



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