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コビット奮闘記 ~7日目~ 8/1 ピーマンが枯れた日

8/1(月)


[暦]
ついに8月になったというのにその実感はない。なにせもう一週間も同じ部屋に缶詰めにされているのだ。エアコンで適温に調整された部屋に居座り続ければ、外が暑いのかどうかさえもわからないし、世の中の変化や暦の変化など気にする余地はない。


[朝の通勤レス]
この日も金曜日に続いて在宅勤務だ。朝も7時過ぎて起き、ゆっくりと朝ご飯のホットサンドを食べても、まだ勤務開始時間まで暇を持て余すほどだった。通勤がないのだ。贅沢な時間なので、久しぶりに本を読んだりしてみた。ガーシーの本だ。仕事前に読む様な本ではない。良い子は真似してはいけない。


[鼻声]
リモートで行われる朝礼の中で、鼻声やなと言われた。言われるまでは意識していなかったのだが、どうやら私は鼻声だったらしい。エアコンで適温に調整された部屋に居座り続ければ、鼻声に気づく余地はない。


[ゲーム?]
しかしいくら鼻声であろうと仕事は出来る。3日仕事を休んだ事で溜まった仕事を、次々と処理していく。もはやゲームの様なものだ。最速タイムアタックの如く、次々とインベーダーを倒していくのみだ。ゲームをしてお給料を頂けるなんて、こんなありがたい話はない。YouTubeゲーム実況者ってすごい。

いや、私だってすごい。自宅療養と言いながら仕事もこなし、その上で保険がおりるのだ。なんてこった。何かが間違っているぞ。でもありがたく頂くけどな!私はコロナというゲームのプレイヤーなのだ。


[🫑]
夜ご飯が運ばれてきた。ママさんが1階に降りたのを確認してから、ニートの私はいつもの様に部屋の扉を開け、床におかれたお盆を持ち上げ机に運ぶ。

今日のメニューはピーマンの肉詰めだ。無論美味い。

アボカドのサラダも絶品

だがしかし、なぜ人類は肉をピーマンに詰めたのだろう。私の自分勝手な予測では、ピーマンはそうまでしなければ食べてもらう事が出来なかったのだろうと思う。可哀想なやつだ、ピーマン。

緑のピーマンを見ていてふと気づいた。庭の芝生は大丈夫だろうか。隔離生活に入ってからもう7日もまともに水やりをしていない。途中雨が降った日もあったが、それでももう枯れてしまっているかもしれない。

一生懸命育てた芝生が枯れてしまったかもしれないと思うと、急激に悲しくなってきた、、、。もうピーマンの肉詰めはしばらく食べたくない。勿論全部食べたが。

その後、ママさんにピーマンの肉詰めが美味しかったと必死で伝え、芝生の件についてLINEしてみた。どうやらママさんも今日は思い出して水をやってくれた様だが、日曜日までは忘れていたとの事。

絶望だ。また育て直しだ…。復活には年単位で芝生と向き合う事になるだろう。長い道のりだが、いつかピーマンの肉詰めを美味しく食べれる日が来ると信じて、戦っていく所存だ。ピーマン🫑

次の日へ続く…

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