怪光線でにょたショタ化したサイタマとジェノスがアレする話 導入
「ポォッココココココ! 俺の名前は怪人オネショタシガラキ! 俺の怪光線を食らったらおねまたはショタ化してしまうぞおおおおおお!」
O市某所! 不可思議な信楽焼のタヌめいた怪人が突如市街地に現れ、好き放題怪光線を撃ちまくっていた。
怪人オネショタシガラキ。災害レベル虎。直接の死傷者こそ出ていないものの、怪光線に当たった者たちは実際性別も年もでたらめに……否、妙齢の女性かローティ-ンからミドルティーン程度の少年のどちらかにランダムに変化させられており、それは紛れもなく事象改変能力である。
何かのきっかけでその範囲を拡大したら、更に厄介なことになることは明白だった。
ただちに市民らは最寄りの避難施設に駆け込む。オネショタシガラキは100m20秒くらいかかる超鈍足だ。
「ポコォ……! 誰もいなくなっちまった。くそう。くそう。おねショタは神に選ばれし最高のジャンルなんだ……俺は称賛されるべきなんだ……」
そしてついに無人となった街の中、どべどべと地団太を踏みながらなにやら訳のわからないことをぶつぶつとつぶやく。
「この世のすべてよ……おねショタになr……オベラバミギグシャアアアアアアアアア!!!」
その陶器の身体に不可解な光がわだかまろうとしたとき、しかし、突如上空から飛来した黄色い何かがそれを打ち砕いた!
[サイタマ参上……あれ? 怪人どこ?」
「先生の足元で砕けてますね……生存は絶望的かと」
そこに現れたのは黄色のスーツに赤い手袋とブーツ。マントを羽織った禿頭の青年。
そしてやや遅れて、更に若く、全身兵器といった風情の金髪イケメンがロケット噴射を輝かせながら降り立った。
ヒーローネームをハゲマントと鬼サイボーグ。
本名をサイタマとジェノスと言う。
「うわーやっちまったー……当たっただけで砕けるなよ~……」
「いや、先生の体当たりに耐えられる怪人はそうそう……」
「踏んだだけだって」
サイタマの移動のためのただのジャンプ(自称)で完膚なきまでにバラバラに粉砕され、そこら中にさっきまで怪人オネショタシガラキだったものが散らばる。
まだ一部原型を留めているだけでも褒められてよい。
「う……ううう……おねショタばんざああああああい!!」
そして実際、辛うじて残っていたタヌキの二つの真ん丸眼から、最後の力を振り絞った怪光線が放たれた!
オネショタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
いかなる原理か。そんな怪音が響く!
「うおっ! ジェノス! 避けろ!」
「先生!?」
そして気付いた時には二人はその怪光線をモロに食らい、一瞬の後サイタマのマジパンチの拳圧で地面もろともオネショタシガラキは蒸発していた。
「目……目がチカチカする……」
「俺もです。先生。マイクもおかしいみたいだ。妙に高音が強い。しかし、ダメージはまったくのゼロ」
「いや、俺はスーツが破れたのか上がスースーするぞ」
巻きあがっていた土煙が晴れ始める。向こうのビルがくり抜いたように壊れているが、市民の被害はないはず。
ジェノスが冷静にそう考えたとき、吹き返しの突風が視界をクリアにした。
「!?!?!?!? 先生!?」
「ああ? なんだ? あれ? ジェノスちっこくなってね?」
そこには上半身のスーツをはじけ飛ばすほどの爆乳の女性に変化させられたサイタマと、機械の身体のまま少年サイズに縮んだジェノスが立っていた。
ただし、サイタマの頭には、やはり一本も頭髪がなかった。
「ちくしょおおおおおおおおおおお!」
【続くかもしれない】
資料費(書籍購入、映像鑑賞、旅費)に使います。