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おねショタ108式の101『おかーさんは心配性』

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閑静な住宅街でのはなし。

日々の家事の休憩にテレビを見ていた主人公の主婦のおねえさん(+1x歳)は、最近シャセイ体験がない中学生が増えていると言うニュースを聞く。実際は美術の授業の縮小で校外で写生をすることが困難という話だったのだが、あわてんぼうの奥様の耳には既にその音は聞こえていなかった。

夕方。少年が帰宅すると、おねえさんことママが深刻そうな顔で彼に聞く。

シャセイは体験したことがあるのかしら。

一瞬何を聞かれているのかわからなかったが、理解して改めて顔に血が昇る。いつものなにか盛大な勘違い、はやとちり、錯誤。そうは分かっていても、彼は彼でママが大好きな故に焦るものは焦る。

しゃせい。そうか。写生。

天才的なひらめきで勘違いの元を解明するが、時既に遅し。彼女の心配性な細指は、少年のベルトを解き放っていた。

男性機能は大事よね。それが早く目覚めないとパートナーと不和……迫る破局……不本意な離別……傷ついた心は砕けその破片はやがて外へと……ああ! ウチのかわいい◎◎くんが犯罪者になってしまう!

こうして今日も、賑やかな母子の触れ合いが繰り広げられるのだった。

資料費(書籍購入、映像鑑賞、旅費)に使います。