台湾の技術戦略

昨日、頼清徳氏が台湾の新総統に就任しました。その就任演説の中で、”我々は半導体チップのシリコンアイランドという基盤の上に立ち、台湾を「人工知能の島」として推進し、AIの産業化を促進し、AIの革新的な応用を加速し、AIの産業化を可能にして、AIの演算力を利用して国力、軍事力、人間力、経済力を強化するために全力を尽くします”という一節*1がありました。

台湾は、最先端の半導体製造を産業ドライバーとして国力強化を掲げました。AI半導体をリードするNVIDIA、AMDのTOPも、半導体製造も、主要なサーバー企業TOPも全て台湾人・台湾系米国人。今後も台湾で進展する技術革新(半導体・サーバー・インターコネクト、EV、新エネ、環境技術、先端医療)に注目しています。

150キロしか離れていない人口60倍、経済規模20倍超の中国からの政治的・軍事的圧力と対峙するある種の緊張感が、迅速な意思決定と企業行動を形成し、現在の台湾ハイテク産業の発展の背景にもあると感じます。

広さが九州と同等の面積で2300万人が生活し、多くの企業がグローバルな先端企業と連携して、高度な半導体・サーバー・通信・EV・新エネ・先端医療・環境等の次世代の産業サプライチェーン構築を進める市場は、高度な製品やサービスを提供したい企業や研究開発機関にとり「良い挑戦の場」だと思います。

今後も続く台湾のハイテク産業発展から目を離せません。

*1 面對全球智慧化的挑戰,我們站在半導體晶片矽島的基礎上,將全力推動台灣成為「人工智慧之島」,促成人工智慧產業化,加速人工智慧的創新應用,並讓產業人工智慧化,用人工智慧的算力,來提升國力、軍力、人力和經濟力。
参考)https://www.athsinchu.com/post/賴清德520演說全文

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