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PlayStation 5を買いました

良くも悪くも「どうしてこうなった……」と思うほどの事件が起こることがある。たまたまiPad miniの買い替えに成功したり,勤めていた有期雇用の職場から突然更新しない旨を伝えられたり,本当にさまざまだ。事件が起こるたびに,それに翻弄され続けている。

そして最近,新たな事件が発生した。
PlayStation 5が,今,自室にある。そして使い倒している。

経過

9月23日……TSUTAYA 山形北町店にて,10月〜11月分のPS5本体にかかる抽選販売のエントリー受付が始まる。当時はソニーストアの抽選に落ち,ゲオとドンキホーテそれぞれの抽選販売にエントリーして,毎日結果発表を見てため息を吐き続けていたが,とりあえず可能性は増やそう,と特に理由もなくエントリーする。
これまでのエントリーにあたり,最近のPS4でダウンロード版を購入することが多かったため,ディスクドライブの無い本体(デジタルエディション)をずっと申し込んでいたが,北町のTSUTAYAではデジタルエディションを入荷しないそうで,やむなくディスクドライブが付属する通常盤の抽選販売にエントリーした。当時は大して期待していなかった。

10月7日……別件でいろいろドラマティックなことがあった帰り,自室でYouTubeを見ていたら,突然北町のTSUTAYAから着信。そこから電話がある心当たりなど例の抽選販売しか思い当たらなかったが,恐る恐る確認。どうやら当選したらしい。電話先の店員に感謝を伝えつつ,引取り時の手続きについて詳細を確認する。

10月9日……別件のやはりドラマティックなことを終え,TSUTAYA 山形北町店へ向かう準備を整える。決済手段の準備をし,バスに乗って北町へ。本人確認を完了させて決済完了。帰りはバスの時間が合わず,自宅まで歩いて運搬した。その間,震えが止まらない。
帰宅後すぐにセットアップを始める。今までPS4があった場所にPS5を設置し,初期設定を済ませ,セーブデータを移行する。本体ストレージの空きが予想より少なく,外付けSSDを準備しなかったことを後悔する……

現時点での印象

各種ゲームメディアに掲載された体験レポートを拝読して,使い心地についての予習はある程度できているつもりだったが,実際に触ってみるとやはり驚きが大きい。もちろん予習が進んだ分野ではなくて,体験レポートでは語られにくい分野ではあるが……
以下,思いつくポイントを書き並べる。

ブロードキャストの仕様激変

ブロードキャストをニコニコ生放送に繋げなくなったところまでは予想できたが,配信概要の設定方法が変わったのは,今後の配信方針が変わるほど大きい変化だ。
従来PS4では,配信開始のたびにニコニコ生放送・YouTube・Twitchからサービスを選択し,サービス毎に配信概要と告知投稿文を設定して開始する。
一方PS5では,配信先のサービスをYouTubeかTwitchから事前に選んでおき,ゲーム画面を傍目に配信概要を設定して開始する。

PS4から変わった点は下記の通り。
まず,配信先にはニコニコ生放送を選択できない。現在PS4の配信をニコニコ生放送に向けて行っている場合,YouTubeかTwitchの配信用セットアップを済ませておく必要がある。
また,YouTubeに配信する場合は,配信の公開範囲が選べる。限定公開に設定して配信をDiscordのメンバー内で楽しんだり,非公開に設定してキャプチャ代わりにしたりすることもできる。ここはPS4から使い勝手が改善されたように感じる。

ただ,配信タイトルはYouTubeとTwitchで共通のものがPS5側に保存される。そのためTwitchの「配信マネージャー」で事前に設定したデータは利用できず,YouTube選択時に概要欄にチャンネル概要が仮入力されることもない。PS4では配信概要はサービス毎に記録され,Twitchについては配信マネージャーで細かい調整を行えたので,異なる配信計画を同時に走らせることが可能だった。PS5では異なる配信計画の併存が難しくなり,一つの作品に集中して向き合い,アーカイブの扱いに合わせてサービスを切り替える運用に変わりそうだ。

シェア対象は狭く絞られた

PS4のShareボタンの活用範囲は幅広く,ゲーム中のキャプチャやブロードキャスト開始告知はもちろん,獲得したトロフィーを瞬間のスクリーンショットを添付して披露できたり,Spotifyで聴いている曲をお勧めできたり,と活用範囲が広かった。
PS5ではシェア対象がキャプチャに限定され,配信告知やSpotifyの共有は外部環境で個別に行う必要が生じた。獲得したトロフィーの披露はスクリーンショットの共有に統合され,共有時に定型文が付されるようになった。定型文はPS4版より簡略化されており,トロフィー獲得の主張は弱まった。

なお,PS5ではトロフィー獲得時に15秒または30秒のビデオクリップを自動録画できるようになった。ビデオクリップを共有する機会が増えそうだが,YouTube投稿時のTwitter同時投稿ができなくなったため,YouTubeの限定公開URLを同時にTwitterに載せることができなくなった。限定公開動画は別途noteなどに記事を作成して載せることが必要だ。

作品によるが,一部作品は爆速化

動作環境のスペックアップの恩恵を受けられるか否かは,作品ごとにさまざまだ。例えば『イースIX -Monstrum NOX-』はフレームレートの底上げにより,レートの落ちやすい監獄内やバルドゥーク市内でも安定してハイフレームレートを維持している。一方最近発売された『英雄伝説 黎の軌跡』はまだPS5への最適化が済んでいないようで,動作上の変化はまだ分からない。この辺りは慣れで緩和される要素も多いため,あまりこだわらない方が良さそうに思える。

ディスクドライブの有無よりも外付けSSD所持がより懸案

元々PS5はデジタルエディションを購入する予定で,やむなく応募した通常版が当たった際は「さて,どうするか……」と一瞬ためらいつつ購入を決めた。ただ使ってみた印象では,ディスクドライブの有無はあまり重要ではないように感じた。
むしろ移行作業で直面した本体ストレージ容量の少なさ,そしてネットワーク経由のデータコピーがなかなか難しく,大容量のSSDを事前に準備しておく必要は切に感じた。画面表示によると,システム利用領域を除いたPS5の本体ストレージの空きは約666GBで,1TB以上のストレージを搭載したPS4からの移行ではほぼ間違いなく容量不足に直面する。ネットワーク経由のデータ移行も不安定で,セーブデータの移行くらいなら十分利用できるが,ゲームデータの移行となると,PS4側で外付けSSDに避難させておき,それをPS5に接続した方が無難に感じた。ただ,実際に購入するとなると最小スペックでも1TBで11,000円以上,2TBでは2万円越えと,なかなか購入をためらわせる高価である。これは直前に買うより,元々使って慣らしておく方が良かったのだろうか……?

ちなみに,ずっと指摘され続けている「×決定統一」についてはもう慣れている。PlayStation 5発売前にこの件が指摘されて以降,自分はPS4のシステム設定で決定ボタンを×に変え(アクセシビリティではないぞ!)新作をずっとその状態で遊んできたので,対策は済んでいる。将来PS5を入手する予定の現PS4ユーザーの方は,今から決定ボタンを×に変えて鳴らしておくのは大いに有効だ。

自分はPlayStation 4をいつ手放すか?

自分は当初から,PS4からの環境移行のためにPS5を導入する予定だった。すなわち現在PS4が実現する体験の土台の全てをPS5に移し替えることができれば,その時が自分がPS4を手放す時だ。
しかし現状は,まだPS4を手放せる状態には至っていない。これまで保存してきたゲームデータを今後も保存し続けるには外付けSSDの接続が必須だし,PS5版torneもまだ存在しない。決定ボタンの仕様の都合からPS5でやりにくい数年前の作品も多く,詰みの解消も懸案だ。PS5torneが配信されるまでにSSDの準備が整い,古い作品の詰みが解消されれば,ゲーム環境のPS5への完全移行も叶うだろう。
とりあえず現時点では,PS5には×決定に対応した作品を移し,○決定固定の作品はPS4に残している。これが統合されることが当面の目標だが,さて……

最後に……PS5で遊びたい作品

今PS5で遊んでいる作品,そして将来遊びたい作品を挙げていく。
半分PS4作品だが……

英雄伝説 黎の軌跡

いまPS5で進めている作品。
ある意味でファルコムらしさが薄く,かなり新鮮な印象で攻略を進められている。流れるようなダンジョン攻略と,たまに現れるきつい展開は『英雄伝説 閃の軌跡III』(2017年)を思い起こさせるが,今回はより進化した体験がプレイヤーを離さない。
PS5に最適化されてほしい……!

Monark

もしかしたらこれが自身初のPS5作品になるかもしれない,と薄ぼんやりと思っていたら,発売直前にPS5を入手できて「どうしよう……」と思ってしまった。
『真・女神転生if…』リスペクトな作品を当時の主力スタッフ陣と作った,というだけで,メガテニスト購入不可避なのだが,11月に本家の新作が発売される中,どれだけ時間を充てられるか,まだ分からない。

いろいろ辛かった『Crystar』でお馴染み林風肖さんの新作ということで,苦行の準備だけは済ませておく。またきつい周回をするんだろうな……
そういえば,画面がどことなく『輪舞曲』っぽいのは気のせい……だよね?

Caligula 2

大作ラッシュの中発売され,PS4版の予約購入が実施されなかったことを言い訳にスルーしていたこの作品,最近原案の山中拓也さんのnoteを読んで「そろそろ履修しないとまずいな……」と機会を探し始める。

ただなぁ……買うなら限定盤一択(通常盤からのアップグレード不可)だが,価格が『真・女神転生V』限定盤と同額という……
セール待ちかもしれない。

Tales of Arise

以前『Tales of Vesperia』と『Tales of Zestiria』を途中まで遊んだことがあるが,格闘ゲーム下手勢にはLMBSは過酷で,キャラクター演出の過剰さとレベル上げの困難さも加わって挫折した。今回は全体的にリニューアルされたおかげか,体験版を触った限りでは地雷要素はあまり感じられない。
気になる点は……Xboxで発売される作品をXboxで遊ばないことによる後ろめたさを拭えないことだ。存在するものをないことと見做すのが嫌いでな……

とりあえず,良い頃合いでXbox Series Sが欲しい……
(Microsoft Rewardsの抽選画面を見ながら)

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