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Sharjah Tour St.3

レース情報

距離 117.8km 順位 10位 総合 36位

レースレポート

今日は1級山岳を越えた後、平坦を挟み、ゴールまで25kmを切ったところでもう一度1級山岳、下ってすぐに2級山岳を越え、ラスト3kmも緩く登ったあと、平坦を挟みラスト500mも緩い登りゴール。

中々ハードな山岳コースだ。

今年のバイクColnago V3RS✨️

登れる選手が少ないと思われ、総合上位陣の軽いペースアップだけで20~30人まで絞れる可能性がある。
また、もっと激しい展開になった場合、強いクライマーは10人もおらず、数名での逃げ切りも考えられた。

キナンとしては、明日の登りでトマとドリューで勝負したいため、特に攻撃にでるというよりは、総合をキープすることを目標にした。
また、力差があるため、登りで簡単に集団が割れたり、中切れをする選手が出てくるので、ポジションを落とさないように気をつけることに。

予想通り、登りを嫌った選手が多いためかアタック合戦が激しい。
数名抜け出しても、どんどん前に合流する動きが多く、中々決まらない。

後手を踏まないためにも、元喜さん、雄大さん、僕が対応していく。
時折、総合上位陣も乗る動きがあるため、トマやライアン、ドリューも動く場面も。
1時間近く続き、少し疲労が見え始めた頃に力で数名抜け出す。

Google Mapの撮る車みたい

そこに元喜さんが入り、その後総合上位の選手を含めた追走が合流。
トマとドリューも入っており、20名ほどの逃げができる。
メイン集団では、前に入れなかった総合リーダーチーム、アスタナ、UAEクラブチームなどが追う動きを見せる。

キナンは最高の状態を作ることができたので、集団の抑えポジションに入る。
同じく、タイの強豪コンチネンタルチームのROOJAIもエースとアシストの2名を乗せ、キナンと同じ動きを見せる。
逃げ集団は総合上位の選手が多く含まれた有力な逃げだったのと、集団ではメインとなって引くチームがいないため、スピードの上げ下げがあり、中々縮まらない。

このまま逃げ切ってもらって、かまわない僕らはかなり休めた。
まだ、序盤であり、人数が多いメイン集団は総合リーダーチームを中心に地元UAEチームが協力し始め、本格的に追走を開始。
時間はかかったが1級山岳を前に逃げを捉える。

登りに自身があるチームは特に今日は攻める必要がないのと、集団も疲弊があったのかあまりペースが上がらずにクリアする。
ただ、力差があるため、この登りだけでも集団後方はバラバラに。

キナンは先頭でまとまってクリア。

あまりペースが上がらない登りの感じから、トマから「今日はマゴにチャンスがある。マゴで勝負しよう。」と言われる。
僕も足の具合や、登りの感じから耐えられるそうだし、登りスプリントは体重の軽い僕が有利で可能性が高いので勝負することにした。

そこからはひたすらチーム全員に守ってもらい、2回目の1級山岳も先頭で入り堪え忍ぶ。
少しアタックがあったものの、先頭は一つの集団のまま進み、ギリギリ集団の後ろで耐えきる。
集団は40人ほどに削られるが、キナンは全員残っている。
かなり良い展開だ。

下りに入り、散発的にアタックが繰り返され、ドリューを含む7人の逃げができる。
総合上位の選手が4名ほど含まれたかなり有力な逃げだ。

サインの位置低いんじゃ、笑

キナンとしては、ドリューが乗ったことにより、総合のタイム差が稼げるので、逃げ切りを狙いたい。
生き残った集団でまともにチームで動けるチームがほぼいないのと、疲弊している選手も多く、中々集団も前を追えない。

総合リーダーもアシストがいなくなり、かなりきつそうだが、なぜかアルジェリアナショナルチームの選手が引きまくり前を追う。
(総合リーダーの選手もアルジェリア国籍の選手だったためか?)

1級や2級山岳が終わってもマップではわかりづらかったアップダウンが激しく、散発的なアタックがあり、なかなかきつい。
アタックにはトマやライアンが反応し、集団を繋げるような動きをしてくれ、僕が遅れても集団に戻せるように、元喜さんがそばでサポートしてくれた。

ゴールまで残り4kmを切ったタイミングでトマさんがパンク、かなり痛い。
その直後の短いがパンチのある登りで、元WTのグレガによる強烈なアタックで集団が崩壊気味に、ライアンが反応し集団もなんとか繋がり、20名ほどに。
なんとかへばりつき、元喜さんに引いてもらい前方に位置取り。

ラスト1kmを切り、前7人の逃げが決定的になる。
集団も残っている総合上位陣がタイム差を減らすためにも、ゴールに向けてペースが上がる。
元喜さんのアシストを受け、いいポジションに位置取れ、そのままスプリント。
集団の3番手でゴールし、10位。

ドリューは4位で、総合2位にランクアップ。
チームとして今日はかなり良い成果だ。
もし、逃げがなかったら、集団をまとめ上げて、ゴールスプリントに持ち込めることもできたし、連携も良かった。

明日は、ドリューが総合リーダーを奪還し、最終日も守り抜きたい。

チームの雰囲気も連携やコミュニケーションも良い。
残り2ステージやったります!!



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