鹿児島国体 ロードレース編
いよいよ、大本命のロードレース。
トラックでは団体種目での入賞なので、個人種目でも入賞していきたいところ。
コースはラインからの周回コース。
周回コースに入る前に10分弱の登りが1つ。
周回コース内に5分弱の登りが1つ。
どちらもそこまで激しい登りではないが、十分にレースを決定付けれるような登り。
しかし、それさえ耐えられれば僕にもチャンスがあるコース。
以前、合宿に来た際に試走をしたが、耐えれそうな登りという印象を持っていた。
なので、特に逃げに乗ったりなど、攻めずとも落ち着いてレースを進め、他の選手の動きを見ながらでも勝てると判断した。
レースは鹿屋市役所の前からスタートし、鹿屋市内をパレードで進む。
大きな通りに出たところで、リアルスタート。
今回はコンチネンタルチーム所属選手が多く。
どの選手もその選手たちを見ている感じ。
特に、キナンのチームメイトである、元喜さんへのマークが激しい。
実力も間違いないし、このコースの適正、動いてくる確率も高いので、マークされるとは思っていた。
その隙を突いて、良いメンバーが逃げるのであれば、僕も乗ってもよいと思っていたが、中々消極的。
皆、登りを警戒しているのか、元喜さんを警戒しているのか、アタックがほぼほぼかからない。
ちょっとしたアップダウンで、小さい抜け出しが起きながらも1つの集団で海岸線へ。
この辺りから、少し足に違和感がある。
調子がわからない。
良いかもわからないし、悪いとも思えない。
ただ、踏んだ時の感覚が悪い。
気にはなるが、ひとまず無視。
周回に入る前の10分ほどの登りを前に、シマノの寺田選手が抜け出す。
単独での抜け出しなので、無視する。
登りでは力差がはっきり出るので、前で入りたい。
また、確実に元喜さんがアタックないしは、ペースアップを計り、ふるいにかけてくると判断し、元喜さんの位置にも注意した。
すると、元喜さんが登りに入る前のコーナーを先頭付近で入るのが見えたので、すかさずイン側から前に詰め、番手に収まる。
ここでは、しっかり僕も元喜さんをマーク。笑
案の定、入り口からペースを上げていく元喜さん。
後ろにべったりついてるけど、キツイ。
だが、勾配もそこまでキツくなく、耐えられる登りなので、しっかり着いていく。
先行していた寺田選手を捉えた、タイミング辺りで一度ペースが緩む。
後ろを確認すると、集団がぶっちぶち。
少し勾配が緩み、先頭が抜け出す形になったので、一度位置を下げて確認する。
12人ほどが元喜さんのペースアップに着いてこれた模様。
このまま、ローテを回し確実に先行を決めたいメンバーだったが、なぜか足が回復しない。
そこまで限界のペースではなかったので、本来なら軽く緩んだところで、戻るはずの足が戻らない。
力が入りづらい。
心拍は問題ない。
なんとか、最後尾で食らいつき続ける。
他の選手もキツそうな選手が多く、勢いが止まってしまう。
登りも短いこともあり、粘っていた後続集団が追い付いてきて、40人ほどの集団になる。
このまま緩い展開で誤魔化しながら、耐えれたらいいなと思うが、そんなはずもない。
周回コースに入り、登りが始まった途端に元喜さんがペースをあげる。
死ぬ気で着いていく。
やはり、着いてこれる選手が限られる。
先ほどのメンバーと、少し乗り遅れた選手くらい。
頂上手前で少し離れそうになるも、なんとか着いていく。
ここでは20人ほどが抜け出す形になるが、離れきらないメイン集団が再び合流する。
残り3周。
耐えられればチャンスがある。
耐えるしかない。
再び登りへ入る。
今回は群馬の金子選手が上げ始める。
もちろん、元喜さんも上げていく。
かなりキツい。
全く踏めなくなってきていた。
少し離れ、後ろの10人くらいの集団でこなす。
前は15人ほどが抜け出す。
後ろはさらに人数を増やし30人ほどに。
これなら、まだ追い付ける。
全員がローテーションを回せば可能性があったが、すでに限界の選手が多そう。
僕自身、しっかり踏める足がない。
あきらかに体がおかしかった。
少し休んで、集団を引く。
残り2周。
なぜか、登りでは早い集団。
それにさえ着いていけないくらいにへばっていた。
同じく、不調のBS岡本選手、JCL大仲選手も同じタイミングで遅れていたので、3人で走る。
ひたすら一定で走り、前からこぼれた選手たちを回収しながら、ゴール。
優勝は終始動き続けた元喜さん。
僕は完走43位。
完全に足が売り切れていた。
体の芯の部分の疲労に気づかなかったのか、気付きながらも調子が良かったので、いけると勘違いしていたのか。
今年はコンディショニングの難しさを感じることが多い。
今回も失敗してしまった。
来年は国スポが佐賀で開催される。
絶対に結果が必要な大会。
今シーズン中に修正し、来年は完璧なコンディショニングで挑みたい。
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