見出し画像

Tour of Antalya(UCI2.1) St.1

レース情報

メンバー
 畑中勇介、トマ・ルバ、レイモンド・クレダー
 山本元喜、ドリュー・モレ、孫崎大樹、白川幸希

距離 135km 順位 33位

レースレポート

ヨーロッパツアーかつ、1クラスのレースということで、かなりハイレベルな大会。

ワールドツアーがバーレーンとアルペシンの2チーム、ツールにも出ているUNO-Xはじめ、プロチームが13チーム。
キナンやトレンガヌ含むコンチネンタルが10チームと、格上チームが多数参戦した。

いつもとは違い、僕たちがレースを作るというよりは、ワールドツアーチームがレースを作っていくと予想される。

キナンとしては、クイーンステージである、第3ステージでトマとドリューがチャレンジするため、それまでは温存。

僕と元喜さんは様子を見つつ、逃げに乗って、ステージを狙っていく。

パルテノン神殿

スプリントになった場合、レイモンドと僕が2人でステージを狙いにいく。
僕が発射台でレイモンドを発射する。

ゴール前もかなりハイレベルな争いになることが予想されるため、スピードとテクニックが重要とされる。
そのため、チームでまとまって動くのは難しい。

ラスト5kmくらいまではチームでなんとか僕ら2人を前に運んでもらう。
そこからは2人でやるしかないとMTGで話した。

今日は逃げに乗るためと、レベルが高く、アタック合戦が始まると、容易に前に上がれないと判断し、早めに前に並ぶ。
案の定、リアルスタートから速く、前に位置していて良かった。

古代都市"シデ"の街スタート

ファーストアタックがかかり、WTは無視して、蓋をしようとする動き。

すかさず、僕は反応してついていく。
3人での抜け出し。
このメンバーと人数なら、心もとないが許してくれるはず。

と、思ったが2人が辞めだす。
決めたかったのと、せっかく前にでたので、そのまま踏む。
僕に3~4人追いついてきて、逃げができれば、、、
と、思っていたが、1人で泳がされる。

諦めて戻ると、アタック合戦再開。

よくわからん日本のコンチネンタルチームとは逃げたくないのだろう。
逃げるなら、そこそこの強さがあるチームが良いと、誰でも考える。

40分ほどがたち、ロータリーなどが出てくるところで抜けだした5人が先行する。
前はしっかりと塞がれ、容認するようだ。
乗りたかったが、位置が悪く、乗れなかった。

完全に容認され、集団が落ち着く。
逃げの情報が無線で知らされ、トマさんが入っているとのこと。

こうなると、WTを中心にスプリントにするべく、しっかりコントロールされるはずなので、特に位置取りなどを行わず、集団で休む。
チームでまとまる必要も今はないので、各々リラックスして走る。

アルペシンを中心にコントロールされる

総合を狙うドリューと今日のエースであるレイモンドのトラブルだけ警戒はしておく。

60km地点の補給ポイントで補給を受け取ったあと、トマさんの姿が集団に見えた。
逃げていたはずだったので、逃げが吸収されたのかと思った。

無線ですぐに確認すると、逃げは3人に減っており、トマさんはパンクだったようだ。

今日は、雨が降ったりやんだりで、路面が汚いトルコ。
パンクが全体的に多い。

スタートの前はこんなにも白かったんだ、、、

人数が減ったこともあってか、先頭とは20秒差。

この先に、アグレッシブポイントというのがあり、これを取れば、アグレッシブポイントリーダーになれ、明日からジャージが着れる。
この頃にはある程度まとまっていたチーム。
トマさんに僕は取れるチャンスがあるから狙いに行くと告げ、1人で前に上がっていく。

ちょうど、元喜さんもそのポイントへの抜け出しを警戒し、前に上がってきていた。
合流し、2人でチャンスを伺う。

ポイントまで5km。
少し、位置取り争いが始まる。

コーナーの先に逃げが目視できる距離。

どことなく、集団からスプリントの雰囲気が漂う。
ゴール前の練習だと思い、位置取りを行う。
元喜さんとはぐれ、1人になっていたときに、トマさんが上がってくる。

サポートしてくれるようなので、前に上げてもらう。

集団のスピードが上がっていたが、なぜか緩む。
コントロールしているチームがこのポイントで活性化されるのが嫌ったのだろう。
前とは50秒に広がる。

トマさんにチャンスがなくなったと伝え、踏むのを止める。

ゴール後はどろどろ、、、

少しペースが上がるも、何事もなく通過。
その後、レイモンドが次のKOMポイントに備え上がってくる。

ここからは、僕はレイモンドのアシストに切り替え、彼の後ろを外さないように走る。

KOMポイントでは、道が狭くなり、ワインディングも激しい。
その後、少し下るとゴール前なので、位置取り争いが激しくなる。
レイモンドとうまく位置取れ、前方で登りに突入。

少し下がりながらも、40番手ほどで登り切る。
その下りで、レイモンドがキレッキレの下りで前に上がっていく。

死ぬ気で付いていく。
(ガチで怖かった。笑)

下りとワインディングが終わるころには10番手以内。
さすが、レイモンド。
勉強になりました。

シューズカバーしててもこれ😭

残り、20km。
まだ、焦らない。

残り、10km。
そろそろゴールの街中で道が細くなるし、位置取り争いが激しくなってくる。

レイモンドと前後入れ替わり、僕がエスコートする。

残り、7km。
道が細くなるし、下り基調でカオス。
が、うまくさばきつつ、10番手以内をキープ。

各チームのトレインに挟まれながらも、うまく埋もれ身をひそめる。

残り、5km。
ここの左コーナー、右コーナーを抜けると、ゴールまでほぼド直線。

ここの位置が重要。
僕らも突っ込む。
イン側で落車が発生。

僕らは無事だが、あおりを受け、レイモンドとはぐれる。

すぐ後ろにいたので、戻ってくると信じ、自分は位置取り。
アルペシントレインの番手にはまり、良い感じ。

ラスト3㎞。
ずっと速い状態でカオスな位置取り争いがさらに激しくなる。
トレインを組んで、チームスプリントのように上がってきては、先頭の選手が離脱。
それに飲まれないように位置取る。

レイモンドとは合流できていないが、少し右にいるのが確認できた。

残り、2km。
レイモンドンの後ろにはまり、最後前に押し上げようと思うも、カオス過ぎて、合流できない。

さらに、ここまで前で突っ張ってきたせいか、足がきつくなってきた。

残り、1km。
下手に下がるのも危ないので、レイモンドの様子を伺いつつ、集団についていく。

ゴール。
最後、レイモンドがもがこうとした際、詰まってしまい、うまくもがけていないのが、見えた。

混沌とした大集団スプリント

ラスト、3㎞から自分も余裕がなくなりうまくアシストできなかった。
合流し、フルガスで前に出る力はあっただけに残念。
が、レイモンドに位置取りが良かったと褒めてもらったので、これから2人のホットラインを完成させていきたい。

位置取りと、最低限のスピードは通用すると感じたので、明日からも狙っていく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?