平均年齢70歳の、男の料理サークルの講師をしています。(10)

気が進まないまま始めた「半年だけの」料理サークルの講師。
何より一番困ったのは「何を喜んでもらえるのか?」というところです。
それは始めた当初から今も解決しない重要課題。

私の料理はどちらかというと珍しい野菜を使ったり海外の食材を取り入れたりして見栄えのするものが多いのですが、彼らの欲しているのはそれじゃない、というのはわかりました。

おじさま達に「何を作りたい?」と尋ねると出てきた答えはバラバラ。
そこそこ料理ができてレベルアップしたかっこいい「男の料理」を楽しみたい人もいれば、家で全く何もやらないからと奥様に送り込まれた人もいるわけです。
レベルも当然バラバラです。

私は「家庭料理」を基本に料理教室をしています。
家で作るから、食材を無駄にしないこと、簡単に美味しく作ること、そして「元気になれる、健康になれる」というのが大前提です。
私の中での偏った考えかもしれませんが、「男の料理」と聞いてイメージするのは高い食材を贅沢に使って楽しむ、ちょっと不健康なイメージ。
若い人ならひと月に1回くらいはそんな楽しみもいいとは思いますが、
平均年齢70歳。
健康に不安が無い人の方が少ないわけで・・・。

家に帰って作ってみたら、奥様から「こんな不健康なもの教わったの?」なんて・・・言われるわけにはいきません!

「高齢者のための健康レシピ」探しの旅が始まりました・・・。



私の主人の母が、住んでいる地域の「食生活改善推進協議会」という活動に参加していた時があり、公民館で料理教室を企画したり参加したりしていました。
その過去のレシピのファイルがあったので見せてもらって塩分などを参考にし、
自治体で作っている郷土料理の本を見たり、インターネットを検索したりして、
今でもそれはずっと、探し続けています。


第2回目のレシピはハンバーグ。
当然ながらヘルシー思考でおろし醤油。ポテトサラダは最初に酢と牛乳を入れてマヨネーズを減らす作り方。
ハンバーグのたねをきれいに形づくり端が割れてこないようにするのには少しだけコツがいるのでそういう作業に夢中になっているようでした。


ハンバーグ


材料(2人前)合い挽き肉 150g、パン粉1/2カップ、牛乳1/4カップ、

       玉葱1/4個、卵1/2個、塩少々、こしょう、ナツメグ少々、

       サラダ油少々、酒大さじ1、醤油大さじ2、みりん大さじ1

       大根おろし適量

  (4人前)合い挽き肉 300g、パン粉1カップ、牛乳1/2カップ、

       玉葱1/2個、卵1個、塩・胡椒・ナツメグ少々、サラダ油少々、

       酒大さじ1、醤油大さじ4、みりん大さじ2、大根おろし適量

作り方

1、 パン粉に牛乳をかけて湿らせておく。

2、 玉葱をみじん切りにして、サラダ油小さじ1と塩ひとつまみで炒め、冷ましておく。

3、 1に卵、塩・こしょう・ナツメグを入れて混ぜ、合い挽き肉を入れて混ぜる。最初ざっくりとまぜたら指を拡げて力強く20回位ぐるぐると混ぜて均一になめらかに混ぜる。こねすぎると脂がとけてぼそぼそになる。

4、 2〜4に分けて形作る。空気を抜くように叩き付け楕円形にし、中心を凹ませる。

5、 フライパンを熱しサラダ油小さじ2を入れ、ハンバーグを焼く。中強火で焼きめをつけたら裏返し酒を注いで蓋をして弱火に落としじっくりと焼く。中心を少し押したときに透明な汁がでたら火が通ってる。

6、 ハンバーグを取り出した後のフライパンの脂を取り除き、水大さじ2を加えてフライパンについた旨味をこそげ、醤油とみりんを加えて煮詰め、ソースにする。大根おろしを添える。


ポテトサラダ

材料 じゃがいも(男爵)500g、玉葱1/2個、キュウリ1本、

   ゆで卵2個、牛乳または豆乳 1/2カップ、酢大さじ1、塩小さじ1/4、

   マヨネーズ大さじ3、塩、こしょう

1、じゃがいもは皮ごとよく洗って鍋に入れ水をかぶるまで入れて火にかける。中心まで火が通るまで茹でる。
玉ねぎはスライス、きゅうりもスライスして塩揉みし、水気を絞る。

2、茹でたじゃがいもの皮をむいてボウルに入れ、フォークで荒くつぶし牛乳と酢を入れ混ぜる。
3、ゆで卵、玉ねぎ、きゅうり、マヨネーズを加えて和え、塩と胡椒で味を整える。

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