私はあなたの瞳の林檎

「 私はあなたの瞳の林檎 」 - 舞城王太郎 -

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さらっと読みやすい文章
はっとさせられる言葉の数々
恋と人の成長を描く絶妙なバランスがいい!

自分もピアノを弾くせいか
美大生の話だった
「ほにゃららサラダ」が特にお気に入り◎

・心に響いた言葉たち

「 ~ わたしのことを、何しても大丈夫、みたいな可愛がり方はしないでね。私、そういうのが凄く怖いの。」
おそらく愛するというのは、そういうやり方では駄目なのだ。

【 私はあなたの瞳の林檎 】より
もっとちゃんと信じよう。
私のやりたいことは、自分を信じられないうちはやれないことなのだ。

【 ほにゃららサラダ 】より
生きることも死ぬことも、何もかも、意味をつけてるのは自分よ。もともと全部、意味なんてないや。

【 僕が乗るべき遠くの列車 】より
物事の全てにおいて価値なんてない

【 僕が乗るべき遠くの列車 】より
人は生きてる価値も意味もある

【 僕が乗るべき遠くの列車 】より
時間は過ぎている。その分、僕たちも変化している。それが大人になるという言葉通りの変化かどうか僕には判らないが、それを信じていきたいと思う。そういうのを信じて、生きていきたいと思う。

【 僕が乗るべき遠くの列車 】より

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あと、装丁が素敵!一目惚れですね^^

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ずっと好きで仕方がない初恋の女の子。
僕の告白はいつだって笑ってかわされる。
でも、今好きなものを次なんて探せない!
(「私はあなたの瞳の林檎」)

いいものは分かる、けど作れない。
凡人な美大生の私が、天才くんに恋しちゃった!
(「ほにゃららサラダ」)

僕が生きていることに価値はあるのだろうか。
僕は楽しいけど他の人にとっては?
(「僕が乗るべき遠くの列車」)

思春期のあのころ誰もが直面した壁に、
恋のパワーで挑む甘酸っぱすぎる作品集。

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今年2冊目の読書記録でした!

こむぎこ


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