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健康とシュークリーム

なんだか今日は鞄の中があかるくてよく見えるなぁと思っていたら穴があいていた。

吹奏楽部に居た時、ボタンがたくさんある木管楽器を担当していたのだけど、
「からだが小さくなって〇〇(私)の楽器の中に入って、〇〇の演奏を体育座りして聴く夢見たの〜!中があかるくなったり暗くなったりして楽しかった〜」
と報告してきてくれた友人がいて、これは10年ほど経った今でも人生1の報告として鮮明に覚えている。可愛すぎると思う。いくらなんでも。

鞄の穴のおかげで可愛い思い出を蘇らせることができたのでヨシとした。

通勤ラッシュを終えた電車にのんびり乗って、
最後の大学の授業を受けてきた。

こうやって先生の前で座って知らない世界を教えてもらう機会がどんどん減ってくのはなんだかさみしいなあ〜と思う。 
毎日の6時間授業と予習復習に追われてた時期には戻りたくないけど。

授業を終えアルバイトを6時間終え(←偉い)、病院に向かう(←偉い)。

こんなに頑張るんだからシュークリームのひとつくらい食べないと割に合わない、と思い、病院に着く前に購入。ご褒美を予約した。

病院って、いくつになってもうれしい気持ちで行く場所ではないけれど、「今日のわたしはシュークリームを持っている」というつよい心持ちで挑むことができた。

待ち時間も診察室も鞄を抱えて過ごしたため、自分の体調よりもシュークリームが潰れないかどうかだけを心配していた。

耳鼻科に行くと吸入?のようなものを毎回しなくてはならないのだが、呼吸だけをしてあのランプが消えていくのを待つ時間は瞑想に近いものを感じる。瞑想したことないけど。

無事病院を終え、シュークリームを潰さないように慎重に薬を鞄に入れたあと、夕陽が綺麗だったのでちょっと歩いて帰った。すべては美味しくシュークリームを食べるため。

夕方の、いつも通らない田舎の道ははじめて見つけるスナックの看板だったり、ベンチでおしくらまんじゅうをしながらセブンティーンアイスを食べる高校生だったり、和食の匂いがする住宅街だったり、ほくほくポイントが沢山あった。

授業・労働・通院・散歩すべてを済ませてお腹を空かせて食べるシュークリームは絶品だった。あたりまえだが写真を撮っている暇なんかなかったので、帰り際に見つけた剥がれた点字ブロックをかわりに。

どこにいったんだろう

剥がれた点字ブロックのおかげで誰かがどこかで立ち止まっていないといいな。

元気になるために薬をもらいに行ったのに、わたしはげんき!と過信して薬を飲まないがちなので、今度こそはちゃんと飲んで健康に毎日ダラダラできるようにしたい。

私も、これをここまで読んでくださった誰かも、お身体に気をつけて…🍊

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