有栖川有栖×一穂ミチ、ライブトーク!!

 別冊文藝春秋の有栖川有栖先生と一穂ミチ先生のライブトーク配信を視聴しました。
 拙いながら、そのライブレポートをさせていただきます。

 一穂先生の作品は何作か拝読していましたが、お人柄は存じ上げておりませんでした。
 ですが、有栖川先生の最新刊『捜査線上の夕映え』の内容について深く切り込んでいらっしゃったので、「あっ、もしやこちら側(有栖川ヲタク)の方……?」と思いました。
 しかも出てくる質問が、
「それが聞きたかった!」「えっそれ聞きますか!?」「あー!そこ突きますー?」
 というような、
 完全にヲタクが聞きたいことばかり。
 ご本人を目の前に、作品の深い話ができる心の強さ、すごい。
 作家さん同士同じ土俵に立っていらっしゃることを考えれば当たり前のことなのかもしれませんが。サイン会などでいつも言葉に詰まって結局カタコトの「好キ、デス、応援、シテマス」しか言えない私の無念を晴らしてくださったようでした。
 理知的にキャラクタのことなどを聞かれていたのですが、コマチさんの第一印象について
「何よその女」
と言われていて爆笑してしまいました。心底こちら側だぁ……!(笑)

 前半は一穂先生が有栖川先生を語る回。休憩をはさんで今度は逆だったのですが。
 先ほどあんなに熱く語彙力のかぎりを尽くして語られていた一穂先生が、有栖川先生に自作を解説されて、まるで放送事故のように固まっていらっしゃいました。
 そうか、これは「ヲタクが神に褒められている図」なんですよね。そりゃ私なら照れと緊張と色んな感情で瀕死ですね。一穂先生もそうだったんですよね。よくご無事で……

 有栖川先生がおっしゃっていた一穂作品の「解像度が高い」という言葉は、まさに私が感じていたことでした。
 私の言葉ではうまく伝えられなかったのですが、「リアルで」「どのキャラクタも生きているようで」「痛みや辛さがまるで自分のことのように感じられる肌触りを持っている」など、まるまるひっくるめてきっぱりと表す一言でした。
「人生の一場面一場面を、こんな風になっているというのを見せてくれる小説」という表現はさすが有栖川先生でした。
 そうそれーーー!!!
 一穂先生、有栖川先生、おふたりとも素晴らしい作品評を聞かせていただきました。

 この素晴らしいトークライブを開催してくださった全ての関係者様に感謝いたします。
 素敵な時間をありがとうございました。

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