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2019秋分の星読み

はじめに

今日は秋分です。
秋晴れの空が広がっているというのが秋分のイメージですが、今年の秋分の朝は、ここ飯能では台風の影響でか秋らしくないどんよりとした曇り空が広がっていましたが、午後になって次第に晴れ間が見えてきました。

秋分は春分・夏至・冬至と合わせて季節の節目を表す四大節季のひとつです。お彼岸のお中日にあたり、亡くなった人の魂に心を寄せる時でもありますね。
占星術的には、太陽が乙女座から天秤座に移動する日。
太陽の星座移動は毎月ありますが、日本の暦上で四大節季のひとつに数えらると同じように、この日は占星術でも季節を分ける重要なポイントのひとつとされています。

秋分の頃は「天高く馬肥ゆる秋」という先人の言葉があるように、いつの間にか空は高くなり空気が澄んできたことを感じ、不思議と心もスッキリとして、頭の中にうずめくモヤモヤを抱えている自分が何だかちょっと馬鹿馬鹿しく思えて、頭や気持ちを切り替えて「さぁ、次に行こう!」といった気分になります。
秋の入り口である秋分の頃は 晴れればまだまだ気温も高く、陽が昇っている時間の短さも感じないので、 明るく澄んだイメージです。
秋の行楽シーズンの始まりでもありますね。

そういった季節の要素は星を読む上でも関連づけることができます。

では今回の秋分の日のチャートを読んでいきましょう。

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ノードに重なる土星と月から

チャートを見て、私の目にパッと飛び込んできたのはノードのライン。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルを結ぶラインです。
これは計算上のポイントで、月の通り道と太陽の通り道が交差するポイントと思っていただければよいかと思います。
ドラゴンヘッドとテイルは常に180°の対局に位置します。

今日の秋分のチャートでは、このドラゴンテイルに土星が重なっています。
向かい側のヘッドには月が重なります。

土星は山羊座、月は蟹座にあり、どちらも守護している星座にあります。
惑星が自ら守護している星座にあるとき、その惑星の力は強くなります。
その惑星二つが対角にありノードと重なっているのは興味深いところです。

ノードは過去生・カルマと関連するといわれます。
簡単に言うとドラゴンテイルは過去生で培ったこと、ヘッドはそれを今生で生かすべきこと。お役目的なことと言ってもいいかもしれません。
そこには過去生でやり残したことと、今生でそれを実行するヒントも含まれているでしょう。
潜在意識(月)に刻まれた記憶をどのように顕在意識(太陽)の元で活かすか。そういったメッセージと言ってもいいと思います。
もっと平たく言えば、無意識に備わった資質をこの人生でどのように活かすかと言ったところでしょうか。

占星学になれない方にも  ちょっと占星学の仕組みを知ってもらいつつ読んでいただけたらいいなと思うあまり、各種説明が多くなってしまいすみません。

先に進みます。

ドラゴンテイルと重なる土星は過去世において 抑圧されたこと・自制したことと読めます。
ドラゴンヘッドでは そんな自分を温かい眼差しで抱きしめてあげましょうと蟹座の月が言っているように思えます。
蟹座の月は母性の象徴と よく言われます。

厳しさ(土星)を思いやり(月)に変えるとも言えますか。

そして土星の近くには破壊と再生を象徴する冥王星があります。
冥王星は逆行中で土星に向かって進んでいます。
冥王星が土星に向かって「ちょっとちょっと、制限はずしちゃいましょうよ~」と、ささやいているような。

自分の中の古臭さ、それは積み重ねてきた努力の賜物であり、培い完成されたものかもしれない。けどそれを子供のような感性で見直してみては。
そうしたらその努力の賜物は新しいステージに活かされるものになる。
といったようにも受け取れます。

秋分は太陽が示すポイントですが、今回は月の要素が強く表れるといったチャートになりました。(ノードは月と太陽だけど月が主役)
ここから始まる天秤座はバランスと調和のサイン。
月が象徴する「潜在意識・内面性・心」と太陽が象徴する「顕在意識・外面性・表現」のバランスに意識を向けていきましょうというメッセージなのかもしれません。

現実と心のバランスを知性で? そして

そして、ノードのラインに重なる土星と月の中間点には天秤座の水星があります。
天秤座の水星と、月&ドラゴンヘッドと、土星&ドラゴンテイルでTスクエアというハードなアスペクトを形成しています。
これらの星はすんなりと協調的には働かない。
ぶつかり合った上で理解し、何かを得る。そんな関係です。

天秤座はバランスと調和、水星は理性・知性の象徴です。
土星は現実、月は感情、その双方のバランスを取る鍵を理性と知性の水星が持っている。そんな感じです。
とは言え、現実と心のバランスを理性とか知性でバランスさせるとは、言うのは簡単ですが、実際にはそんな容易いことではありません。
頭でわかっても心や現実が追いつかないとはよくある話。
そもそも何を正しい基準とすればいいのか。

でも、大抵の人の中には正しいことと間違っていること、良いことと悪いことを判断する本人なりの基準があります。
それは幼い頃から知らぬ間に取り込んだ外部の判断基準でもあったりするわけです。
親から、学校で、そして社会に出て、いつの間にか出来上がった判断基準を持った脳内システム。
それってどうなのだろう?と、違う捉え方考え方もできるわけで、その辺をちょっと意識してみるというのもポイントになってきそうです。
悩んだ末に正誤・善悪って、意外とこうとは決められないものだと思い至るかもしれません。
特に自分に対しての良い悪いのジャッジって、結構自分が勝手にそう判断してしまっていることは多いですからね。

水星の近くには、美と調和や豊かさ、そして審判を象徴し、天秤座の守護惑星でもある金星があります。
ごく単純には好き嫌いを司ります。
今の自分の好みとしてはどうなのか、どういう自分像を美しいと思うのか。ひいては自分にとって嬉しい豊かさのイメージってどのような形か。
そんなところから考えていって、現実と自分の思いなど整理してみるのはいかがでしょうか。

乙女座火星の力も借りて

それから火星が10月3日まで乙女座にいて、日付が4日になる直前に天秤座へ移動します。
火星が天秤座に入ると、乙女座は空っぽになります。
火星が乙女座にいるあと少しの期間、10月3日までを目途に、整理整頓が得意な乙女座の力を借りて身の回りをお片付けしましょうか。
奥に仕舞ったものを引っ張り出したら、忘れていた記憶が物と一緒に蘇るかもしれませんよね。
物の整理とともに意識もリセットして、新しい風を呼び込みましょう。
(天秤座は風の星座)

簡単に浅いところでのまとめ

1)自分を制限してきたことは何か
2)その制限をはずせたらどんな気分? そして何ができる?
3)でも実際どうしたらいいかというところを理性的な視点で整理してみる。でも、良し悪しのジャッジはせずに、自分の好みを優先してみましょう。
4)考えていても始まらない!という場合は身の回りの片付けから

ざっくりと秋分の日の星読みでした。


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