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どんな曲が弾きたい?

選曲。

発表会などの特別なときじゃなくても、普段の練習から、導入期を過ぎた生徒さんには、弾きたい曲を選んでもらうことがあります。

テキストの中から、次は、これか、これ。どっちにする?

題名を見て、楽譜を見て。
聴いてみる。

どれを選んでもかまいません。

ぱっと、こっち!と選ぶこともあれば、時間をかけて考えることも。
その姿から、この子が音楽をどのように捉えて、どんなイメージを持って取り組もうとしているのか。

自分で選ぶというのは、難しいことなのかもしれません。

すてきな曲だから弾いてみたい
このメロディに歌をつけてみたい
難しそう、自分には無理かもしれない
ちょっと難しい曲に挑戦してみたい
こっちの方がカンタンそうだから、こっちでいいや

迷う時間も、選ぶ理由もそれぞれ。

中にはレッスン時間内では決められず、

「じゃあ、おうちで決めてきてね」と、さよならすることも。

翌週、「こっちにした!」と楽譜を見せてもらうと、選ばなかった曲の方にも練習の書き込みの跡があり。

選ぶとは、責任を負うこと。

丁寧に、注意深く楽譜を見る。音を聴く。
とても難しいことですが、「どっちがいい?」の一言で、子どもたちは驚くほど真剣に楽譜と向き合ってくれます。


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