現実は怖い

大学病院の初診予約を取り、紹介状片手に
病院に行った。仕事は中抜けさせてもらった。

大きい病院の産婦人科は初めてだった。
ここで地獄を見ることになる(笑うところ)

まず暗い。年寄りばかり。空気重い。
良くなるものもならない気がした。

産婦人科で受付して座って待っていたら
隣に、正統派ヤンキーみたいなお姉ちゃんが
いた(推定25くらい)
マタニティマーク着けていたし、看護師さんが
「母子手帳もらってるー?」と大声で確認してたので
妊娠してるのか、週数同じくらいだったんだな、
ここで産むのかなあと思った。
これくらいは覚悟しているし、慣れている。
そのヤンキー姉ちゃんが診察に呼ばれ
戻ってきたらピラピラとエコー写真を振り回し
自分の座ったベンチの横にペラっと置いた。

「隠すとか母子手帳に挟むとかしないんか…」と
少しびっくりした。
そこに看護師が現れて、
「じゃあ予定日決めちゃおうねー!」と
これまた大声でビックリ。
普通の病院の妊婦の扱いってこれなんだ。
まぁそうだよね、めでたい話だしね。
人に隠す話じゃないと思うけどね。でも
こんなん不妊のクリニックでやったら
泣く人めっちゃいるぞ。普通って怖!!!

そのあとヤンキー姉ちゃん、採血をすることに
なったらしく採血室まで自分で行って
採血してこいと指示があったらしい。
看護師さんが採血室までの道を案内していた。

「この道をまっすぐ行って、左に曲がって」
「あのさ」
お姉ちゃんが看護師さんを遮った。

「ごめんわかんないんだけど、どこ?」
まさかのタメ口聞いてきた!やっぱりヤンキーだ。
その後も看護師さん説明してたけど
わかんない、どこ?を繰り返してたため
結局看護師さんが採血室まで連れてってあげることに。
たまげた。

ロクに敬語も使えず
ひとりで採血も取れないバカに子供ができて
なんでうちの子はダメだったんだろうか…
素直にそう思った。(スミマセン)

多分「できちゃった」子なんだろうなぁ。
先生、私1人で採血室まで行けるよ。
言葉遣いだってちゃんとできるよ。
なのになんでなの。

バカがバカを産むのか、と
少し自暴自棄になりつつ過ごした。

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