フジオミミヤコ

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    • これからの書店

      大型書店に足を踏み入れ、あの膨大な数の本を目の前にした時の高揚感は誰でも体験したことがあると思う。 しかし目につくもの・欲しいものが全て買えるわけではないし、情報量が多すぎて途中でお腹いっぱいになることも。 そこで、自分は“色々な本"が見たいんじゃなて、“ワクワクする"本が見たいんだということに気づく。 そこにセレクト本屋・個人書店が現れた。 私にとって初めてのそれは『本とコーヒー』 その後『恵文社』『ホホホ座』などを知り、もう大型書店には戻れない身体になってしまった。 しか

      • 選書

        先日。snsでとある古本屋さんが空き巣被害に遭い、売上金を盗まれたことを知った。 大人だし、当面の生活費くらいご友人などに借りたりしてなんとでもなるだろうし、金銭的なことではなく、気持ち的なことをサポートしたいと考えた。 だって、自分で選んで並べている本を“買ってもらう”って奇跡みたいなものじゃないか? もちろん、そこはプロの方々なので目利きであるし、戦略もあるだろうし、経営者としての手腕もあるだろう。 でも“数ある中から選ばれる”って、店主にとっても本自身にとっても

        • 塩1トンの読書

          須賀敦子さんのエッセイである。 その中に『アリス・B・トクラスの料理読本 ガートルード・スタインのパリの食卓』についての話がある。 そのくだりのオチに使われている引用が最高なのである。 「読みたい…他の文も読みたい…」 原文が良いのか。 須賀さんの引用の仕方が良いのか。 ともかく惹きつけられる。 その感覚を忘れないうちに書くことを始めようと思う。

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