明治安田生命J3リーグ第33節SC相模原vsいわきFC〜ある意味1番難しい試合〜
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
今回は11月13日に行われた明治安田生命J3リーグ第33節アウェー相模原戦について振り返ります。
優勝を決めたいわきFC
最下位に沈むSC相模原
対照的なチームの一戦。元々優勝が決まるかもしれないという試合になるかもしれない試合だったため、特にいわきFCのサポーターが多い印象だった。
筆者は優勝したホーム鹿児島戦での歓喜から1週間、ある意味今季最も難しいゲームになるだろうと感じていた。
「モチベーション」である。
そんな試合になりがちな一戦で、いわきFCの選手達がどんなパフォーマンスを見せたのか、そこに注目しながら振り返りを行いたい。
①スターティングメンバー
上記より引用
相模原は評価上では4枚のDFだが実際は3バックの
3-4-2-1のような配置をとった。
ボール保持時は枚数をかけずにいわきFCのサイド裏から攻略。
非保持では5-4-1のミドルブロック。いわきFCにボールを持たせながら試合の強度を落とす狙いがあった。
対するいわきFCの注目は今季初先発の吉田知樹選手。
サイドバックとしての価値を見出した一戦だった。
特にボールを保持しなければいけなかったこの試合展開の中で、得意なドリブルで相手DFを1枚剥がせること、外せるようなプレーは右サイドのゾーン2での前進に一役買っていた。
また後半でのディフレクションがありながらのゴールは「報われた」としかいいようがないゴール。
ゴール後の仲間達の反応を見れただけで現地観戦ができた甲斐があった。
②強度を落とされたいわき
相模原はいわきFCの強度を落とすことが最大の狙いだったと思われる。
・ボールを奪いに来る局面
・カウンターや速攻の回数を限りなく少なくする。
最下位と首位というチーム同士の対決としてはありきたりな展開となった。
先制点を取られるまでは相模原の思惑通りに進んだと言えるだろう。
ポイントは2つ
30分過ぎまでは相模原のペース。
③いわきのスペース攻略と後半の修正
38分の有田のゴールは様々な要素が詰まっていた。
1.一つ前のクロスを上げた山口のランニング
2.カウンターを潰してからのスペースへのパス。
3.中央からファーサイドにかけての中のクロスの入り方と人数のかけ方
全てにおいていわきFCが詰まったゴールだった。
後半にも山口選手は背後へのランニングを狙っていた。
47分のワンツーでのランニング
81分の間受けからの抜け出し、
どうしても足元がファーストチョイスになる山口選手も今日は背後へのランニングを意識しているように見えた。残り2節になっても足りない部分を伸ばそうとしている。いわきFCの成長を体現している選手の1人だろう。
後半にはボールを奪いに行く圧力を高めた。
相模原の3センターバックには2トッププラス右サイドの嵯峨選手が1列押し上げてプレッシング。カウンターにつながるシーンが多かったわけではないが、ボールを刈り取るシーンを生み出すことはできた。
失点シーンは掘り下げるまでもなく坂田選手もわかっているだろう。
パフォーマンスに影響がない限り、最終節もゴールマウスを任せたい気持ちには変わりない。
④まとめ
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/2022111400003-spnavi
「やりにくさはありました。『ここで負けたら自分たちが積み上げてきたものは全てなくなるぞ』と話していて、最近の試合では一番緊張しました。『やらなきゃいけない』という思いでピッチに入ったので、勝てて本当にほっとしています」
試合後の有田選手のコメントである。
いわきFCがなんのために、存在しているのか、優勝後だろうがどんな位置付けの試合だろうが、自分達の目的は忘れていない。そんな思いを持って臨めるチームが日本全国を見渡しても一体何チームあるのだろうか。
試合内容的には相模原にいわきのストロングを消された時間もあったが、その中でもいわきFCの選手達はこのピッチでやるべきことを変えなかったことが全てだろう。
今週末で長いようであっという間だったJ3のシーズンが終わる。
新加入選手との出会いもあれば、別れるには辛すぎるリリースもあるだろう。
それでもいわきは倒れずに進み続ける。
最終節はどんな試合をホームで見せてくれるのか。
楽しみでしかない。
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