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目指す会 2309 まえばし赤城ヒルクライム 3

※本来ならレースのハイライトを写真と共にお届けしたいが、坂道で必死こいてペダル回しながら手ぶれも加味してハイチーズなんて超人技僕にはできないのでつたない文章のみでなんとかお届けすることをご容赦頂きたい。

本格的にヒルクライムが始まった。僕とE原さんは後ろの集団を捨て前を逃げるS水を追う。(ここまでの模様はこちらから)
9月下旬とはいえしっかりとした残暑が僕らを襲い、坂が始まりほんの数分でポタポタと汗がしたたるほどに体が暖まる。しかしまだまだ麓、道幅も広く景色ものどかな田舎風景。ほどよい運動といった負荷レベルでまだまだしゃべる余裕がある。「いやー気持ちいいですねE原さん」と声をかけながら振り返るとほんの少し距離が離れていた。
僕「E原さん、大丈夫ですか??」
E原「いやダメ」
うん、素直でよろしい。そういえば昨日のドライブと今朝とでE原さんが「先週末3連休つかって東京から仙台まで500キロ走ったんだ」とまたまた地獄のミサワみたいな事を言っていたのを思い出す。

オレが先週500キロ走ったのなんて言い訳にならないのにごめんねー

でも僕は一縷の望みを捨てずにはいられない、一緒にゴールしようなと15分前の約束を。E原さんならきっと期待に応えてくれる。今までもそうだった。彼は絶対に裏切らない、そういう男だ。そうだよねE原さん! と期待に胸を弾ませ振り向いたそこにはにっこり笑顔のE原さん、の残像が一瞬現れすっと消えた…はい期待通りー! いつもの口だけ番長あざっす!
ということで割と序盤で始まる僕の孤独のランナウェイ。(止めないでよー後悔ーはすくーなめーのマーイライフ)

黙々とペダルを回し一歩一歩近い道など無いから信じる道を行くしか無いから、と酔った勢いで聞くと泣きそうになる嵐の名曲を頭で流しながら進む。抜き去ったヒトに対しては「へなちょこめ!」。僕を抜き去るヒトに対しては「やつは別格、勝てなく当たり前」とどうしようもなく自分に都合がいいように結果を解釈するのはきっと僕だけじゃ無いはずだ。

休憩できる平坦がほとんど無いと前回書いたが全く無いわけかと言われると答えはNO。数少ない平坦ポイントには実は給水ポイントが構えられている。水ならボトルケージにさしているので無理に寄る必要は無いのだが、僕はどうしてもやってみたかった。チャリ漕ぎながらコップ受け取ってぐいっと飲み、そして爽やかにお礼を言いながら軽やかに給水所を後にする、という一連の流れを。
スピードを緩めコップを渡してくれる係りのヒト(出来れば女性が良かったが残念ながら男性だった)に近づきコップをもらう。ぐいっと飲もうとしたが揺れに耐えきれず豪快に胸元に水をこぼす。お礼を言おうとしたが変なところに水が入りむせる。コップをゴミ袋に捨てようとしたら割り込んできたおっさんのせいで減速し転びそうになる。と散々な給水ポイントデビューとなった。伸びしろですねー。

こんなこともマイペースに走ってないと出来ないことで、1人の気楽さを味わいながらもヒト寂しさを感じ始めた1/3位を登った頃、「やぁ元気?」と声をかけたれた。誰かに話しかけられるなんてつゆにも思ってなかった僕は「フォウオ!?」的な謎言語を発しながら振り返った。そこには後ろから追い上げてきたN島さんがいた。
N島さんは目指す会の中で唯一学生時代から自転車競技をやってたヒトで、速いのはもちろん自転車知識やメカニックスキルもショップ並で、あまり大きな声で言えないが電動自転車を魔改造しちゃうマッドサイエンティストな側面も持ち合わせている僕のチャリの師匠みたいなヒト。ググって分からないこともN島さんに聞けば赤ペン先生も真っ青になるくらい丁寧な解説付で情報を提供してくれる。

残り2/3のうち半分はこのN島さんとのヒルクライムが始まっていくのだが、ちょっと書くのも疲れたのでそれはまた改めて。では次回もサービスサービス!

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