見出し画像

仕事の楽しさを知るきっかけをくれた“仕事が大嫌い”な先輩

mezame事業責任者のあそたいぞうです。

私は、現在3つ目の会社に勤めています。
新卒で入社したのは商社で、7年ほど勤めました。
その後、広告会社に転職して、60歳の定年まで働きました。
そして今の会社に勤めて、2年半になります。
もう、40年も働いています。
長いなぁ~。

40年も働いていたので、実にたくさんの人と触れ合いました。
そして、それらの人たちから、めちゃくちゃ影響を受けています。
どんな影響を受けたかを思い返し始めると、時間がいくらあっても足りなくなるくらいです。

誰から最も影響を受けたか、ですか?
私は他人からの影響を受けやすい性分だと思っていますので、誰か一人の影響を受けたというよりも、ご縁のあったすべての人から影響を受けた、という方がしっくりきます。

総じて言えることは、本当に素晴らしい尊敬できる上司、先輩、同僚、同期、後輩、部下、得意先に、たくさん恵まれたということです。それらの人と知己を得たことは、私の財産です。そして、今は感謝でいっぱいです。

という訳で、誰か一人のエピソードを選ぶのは難しいです。
でも、それでは今回のお題の「わたしが影響を受けたあの上司・あの先輩」には応えられません。
そこで、変化球かも知れませんが、私が影響を受けたネガティブな先輩のお話をしたいと思います。

仕事嫌いの先輩を反面教師に

その先輩は、私が勤めた2社目で配属になったある部署の先輩です。職制上の上司ではありませんでしたが、チームを率いる立場にいる人でした。

その先輩は、頻繁に「俺は仕事が嫌いだ」と周囲に漏らしていました。
彼は、「そもそも仕事というのはつまらないものだ。だが、人は仕事をしなければならないから、仕事をしているだけだ。だから、仕事が嫌いだ」というのです。

画像1

私は、そんな彼の仕事観が嫌いでした。

たしかに殆どの仕事は、辛い時間を多く過ごさなければならない。
つまらないときもある。
厭な仕事をしなければならないときもある。

だけど、
仕事を終えたときには、達成感がある。
依頼主に喜ばれたときは、嬉しく感じる。
創造力を発揮しているときは、脳が暖かくなる。
時間を忘れて没頭できる仕事もある。
自己満足かもしれないけど、いい仕事をすれば、ハッピーな気持ちになれる。
他者から褒められれば尚更嬉しい。

だいいち、仕事の良い面に目をむけないと幸せになれないじゃないか。

私はいつしか、その先輩の「仕事はつまらない」を反面教師として、「仕事は面白い」を自分に言い聞かせるようになりました。

単純な仕事も楽しくしてくれる“創造力”

メンバーシップ型の組織のなかで働いていると、自分の意に沿わない仕事や、“つまらない”と思うような仕事を割り振られることがあります。でも、どんな仕事でも、その仕事の面白さを発見できるようになりました。

キーワードは、「クリエイティブ」です。

例えば、袋詰め作業があったとします。
なぜ私が、こんな仕事をしなければならないのか、という不満はひとまず横に置いておいて、どうすれば効率よく、正確にこの袋詰めの作業を終えられるかを考えます。
袋詰め作業にクリエイティビティを発揮するのです。

画像2

効率のいい方法、美しい方法を編み出したときの気分は最高です。
誰かに自慢したくなります。
ささやかな喜びかもしれませんが、仕事がつまらないから面白いに変化します。

数字を扱う作業は単調なものが多いようです。
でも、私は、どうすれば効率よく、正確に、時短してその作業が終えられるかを考えます。
Excelの関数も独学でかなり勉強しました。

どんな関数をどこにどう使うか。これはかなりクリエイティブな思考が要求されます。よい方法を編み出したときはとても達成感を感じます。

クリエイティブな、面白そうな仕事をしている人がいると、その人を見習います。
どうしたら自分にもそんな創造的な仕事ができるようになるのか。
何をどう勉強すれば良いのか。
どうすれば、その人に近づくことができるのか、を考えます。
そうすると、すこし希望が湧いてきます。

仕事の辛さから救ってくれるのも、また仕事

仕事で失敗をすると厭な気分になります。
上司からは怒られます。
他者から非難を受けます。
周囲の目が冷たく感じられます。
とてもみじめです。

でも、その辛さから救ってくれるのも仕事です。
厭な思いを払しょくするために、目前の仕事に没頭します。
つまらない、厭な仕事が、厭なことを忘れさせてくれます。
そうならないときも時にはありますが、そのときは必ず時間が解決してくれます。

画像3

仕事が嫌いだった先輩は、やがて地方支社に転勤しました。
何年も経って、大病を患っていると噂で聞きました。
またそれから何年も経って、私の部下として異動してきました。
会社は非情です。
彼は、病気を抱えていることを私に打ち明けました。
私は、先輩に少しでも前向きな気持ちで仕事に取り組んでもらえるようにと願いつつ仕事をアサインしました。
でも、先輩の仕事嫌いは良くならないというより、むしろ悪化するばかりで、残念ながら先輩との心の距離を縮めることは適いませんでした。
私の「仕事は面白い」が、先輩には鬱陶しかったのでしょうか?
皆さん、どう思いますか?

■ 文/あそ たいぞう
mezame事業責任者。60歳を過ぎて初めて女性の健康とキャリアについて考える日々を過ごす。はたらく女性二人の父。社労士試験に挑戦中。


★mezameの他メンバーが影響を受けた上司・先輩は?★

“mezame”は
はたらく女性の健康とキャリアを
サポートするプログラムです

画像4

女性特有の体調の周期的な変化、年齢やライフステージごとに変わって行く役割、体調、かかりやすい病気…。ウィメンズヘルスをふまえて“はたらく”を考えれば、女性従業員のパフォーマンスは今以上に向上し、女性自身もなりたい自分、叶えたい人生に近づくことができます。

さんぎょうい株式会社が提供する“mezame(めざめ)”は、専任の産業保健師と国家資格キャリアコンサルタントがタッグを組み、健康知識とキャリアプランニングの基礎研修に加え、個別のキャリア面談によるモチベーションアップ、ライフステージ別・職級別の健康とキャリアを考えるセミナー等をおこなうプログラムです。

労働損失が5000億円にも迫ると算出されている月経随伴症状。職場全体がヘルスリテラシーを高め、女性の健康に配慮することで労働生産性もあがり、相互理解が促進されることで離職率の低い職場風土を醸成できます。

女性活躍推進施策、健康経営施策の第一歩としても最適です。経営者のみなさん、人事・HRご担当のみなさん、ぜひご相談ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?