見出し画像

心を静止することは可能か。

ヨガの目的である心と体を整えるということですが、体が整う実感はありますが心が整う感覚はどうでしょうか?
古代文献「ヨーガスートラ」1−2
ヨーガ チッタ ヴリッティ ニローダハ 
<ヨガは個人意識における動きの静止である= 心を静止することが目的である>と古代文献は言います。

ヨガの目的は心を静止することだそうです。

人間の存在は宇宙の一部。宇宙は波動でできている。心は脳が感知している。嫉妬や怒りや内面からくる波動も外側からの波動も「心」が表し、それを個人意識と捉える。しかし、それは本当に「個人意識」なのだろうか。
波動と言うと難しいですが、要は、揺れているのです。情報や天候や地球のリズムによって人間は影響を受けていて、揺さぶられています。
感情も全て自分の内面によるものとは考えられません。悲しいことがあるから悲しくなるし、嬉しいことを知るから嬉しいのです。

箇条書きにしてみます。

  • 感覚器官は外部の全ての情報をもたらす

  • 新しい感覚を知る

  • 過去の記憶の再現

  • エゴが問題に介入し思考する

  • 頭脳活動の複雑さ

  • 脳は肉体の統御器官

  • 家族、友人、国籍、時代、自分個人を意識で特定する

  • メディア、情報、他人の意識

  • 自然、気候

情報により感覚が生まれ、新しい感覚を覚えます。過去の記憶を辿ったり、問題に対してエゴが介入するため自分の思考が生まれます。しかし頭脳はあまりにも複雑ですし、その複雑な脳の働きにより肉体へも伝達が行き渡ります。自分というものがこれだけ揺れているのですから、自分に自信を持つために確固たる、血筋や国籍や生まれなどで自分を特定して縛ります。そうしないと自我が保てないからです。その上で他人との意識ができてさらにその間にも揺れが存在します。そして自然や気候からももちろん影響されます。

ヨガにはプラクリティという考え方があります。
プラクリティ:
自分の意識が不安定なのではなく、事象により宇宙の一部である心が揺れているだけというインド哲学(ヨガ)用語
全ては物質原理なので、見えない心も物質と考えます。お互いに作用して揺れ続けてしまうもなのです。

不安なこと
・自分とは何か
・自分に何が起きているのか 
・不安定なのはなぜか

言語や思考は心の働きの表面化にすぎないため、これらの疑問に心が答えられません。不安なことに対する解答を発見し得ないことによる揺れ = 心の不安定と言えます。

不安なことに解答がないのです。その揺れが心の不安定なのかもしれません。

こうしてインド哲学から考察すると自分の心は、個人意識だけの問題ではないとわかりました。統御することは難しい。生きている限り、動き続けます。揺れます。揺らされる現象が心なのです。

難しいことに挑戦するのがヨガの方法であり、訓練です。

ヨガの修練、瞑想によって「心を静止」に近づけること

事象による揺れを軽減し、
自分本来の自由を取り戻す!

ここを目指して、揺れ(不安定)から解放されましょう!
現象に過ぎない揺れを軽減することで、特定することの縛りでしか自分を保てない心を、本来の自由に戻していくことです。
本当の自分とは、「自由」である。そこにたどり着くには、心の揺れを止めていくこと=影響されないことなのでしょう。

難しいけど、やってみよう。
心の静止=自由 へ。


オンラインで週5回、ヨガの練習をしています。
(月)(水)(土)8:20~9:00 朝活ヨガ
(月)(木) 21:00~21:40 おやすみヨガ
部屋から繋いでご参加ください^^





読んでいただきありがとうございます!!いただいたサポートは必ず心身の健康の活動に還元し、役立てます。